台風が去った後の休日の空に見えた金星と月齢16.0。

(1)金星(東方最大離角)

東方最大離角(20:01)の金星を撮っておこうと西の窓から。雲がなかなかとれず、金星は隠れたり明るく見えたりしていたが隣家の屋根に隠れないうちに早めに撮影。いつもの条件で4K動画を2分間録画。PIPP前処理後、暗い画像は削除し、残った画像をAutoStakkert!3により20%利用率で処理、縦軸を南北に合わせて回転し、画像調整、3倍に拡大、切り出して一枚の画像に。

画像1に示します。粗い画像ですけれど持ち道具からはこんなものでしょう。これから内合に向けて宵の明星としてどこまで細く、大きく見えていくのか楽しみたい。

画像1 金星 2023/06/04 19:42:30~ COOLPIX P1000 ISO-125 f/8 3,000×3.6倍mm相当 1/1000秒/フレーム 2,456枚を抜粋スタック処理

(2)月齢16.0

日付が変わる前に南の窓からほぼ満月(満月は12:42なので半日経過)を眺めたが薄い雲が空全体に広がり、おぼろ月状態。それでも光って見えているので撮ってみた。高度がかなり低い満月。いつもより極端に明るく撮れるようにしたものの気持ちが沈んだ月のよう。それでも明るい気持ちに変身させたら細部はともかく満月に。画像2に示します。画像の上が天頂方向で、月面の北は時計針で58分方向でほぼ一致。

北の部分に何が見えているか、アリストテレスは察しがついたが、アトラス、ヘルクレスのように並んでいる部分が見えるが、今までのデータと比較するとそれではなくもう少し下に位置しているようだ。雲の影響というよりは光の当たり方で見えづらくなっているのではと思えたが良くわからない。しまいにはエンディミオンの位置、フンボルト海の方向さえもわからない有様。こんな日もあるのだと、薄い雲のせいにしたいが。

画像2 月齢16.0 (満月半日後) 2023/06/04 23:49:12 COOLPIX P1000 ISO-100 f/8 2,000mm相当 1/50秒 左が原画