01月23日の月、金星、土星の接近トリオの観望は晴れず見られませんでしたが、昨日01月26日の月と木星の接近は楽しめました。薄雲を通しても美しく見映えがありました。画像1はその月齢4.5と木星です。焦点距離500mm相当の画角に収まり、月の海、クレーターが見えるように一枚、月の地球照も兼ねて木星が明るく見えるようにと、計2枚をスライダー表示にしました。明るい画像の方ではガリレオ衛星が見えています、木星の左上からガニメデ、カリスト、エウロパ、右下にイオ。月の周りにもやが浮かんでしまいましたが地球上の夜空らしい写りです。本記事の表紙GIF画像はこの2枚の他、加算平均した画像も採用して編集しました。

画像1 月齢4.5と木星 2023/01/26 17:53~17:55 COOLPIX P1000 ISO-3200 f/8 500mm 1/5秒、およびISO-100 f/8 1/40秒

この後、月を焦点距離3,000mm相当で撮影、それを画像2に示します。この画像では月の南北を上下に回転補正しています。18枚のスタック画像です。各画像共に薄い雲が消えたのかどうかは確認していませんがくっきりと見えていました。P1000の最も得意とする画像。さらに焦点距離を大きくして撮りましたが、その画像の使用は不要で画像2で充分満足できます。

北から東側(右側)にかけてフンボルト海、縁の海、スミス海が見えています。大きな秤動時の月を狙ったわけではありませんが、2023年の年間秤動マップ(No.1119)のどの位置に相当しているか興味を持ちました。その結果を画像3に示します。測心秤動(横浜)です。

地心秤動(参考:画像4)では左下に月面を回転する最大に近い秤動なのですが意味のあるのは測心秤動でしょうか。最大経度秤動ではありませんがそれでも7°近くで大きいことには違いありません。緯度秤動が+で大きくなればフンボルト海がもっと見えて面白かったかも。以前も記したように秤動を意識して月を眺めると楽しさが増します、お勧めです。

画像2 月齢4.5 2023/01 18:13~18:14 COOLPIX P1000 ISO-100 f/8 3,000mm相当 1/30秒 18枚をAS!3スタック処理、RS6でWavelet処理

画像3 2023年間秤動変化と当日の月齢4.5の測心秤動(オレンジ色のシンボル) :横浜の場合

画像4(参考用) 2023年間秤動変化と当日の月齢4.5の地心秤動(オレンジ色のシンボル)