(追記あり:2022/10/26 ↓)
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早朝05:20に起床。晴れ、雲は無し。昨日の空は何だったのだろうと思う程のキレイな夜明け前の空。月が明るく横たわる”つきのふね”を連想するとやや興奮気味にも。早朝の水平月を知り意識してから一年、自身で観望、撮影したのは初めて。”ほぼ”よりも「ほんのり光房」様の記事に倣って”準”水平月の方がよさそう。ここでは”準”相当も確認してみようと。今回の画像からおおまかに弦傾斜角を推定すると約−7°(後記)でした。
分単位経過毎に日の出時刻に対応して空が明るくなり、撮影開始後10分もすると空の明るさに融合しつつ、それでもまだ月はクッキリと見えていました。2,000mm相当の画像を以下に示します。撮影時点の方位、高度はそれぞれ103°、24°、日の出は05:58でした。高度20°以下は隣家に隠れてしまいますのでこの時刻にしました。前夜にP1000はBENRO POLARISに載せレベルとカメラ内水準器表示はグリーンに調整確認済み。
画像1 準水平月 月齢26.9 2022/10/23 05:28 COOLPIX P1000 ISO-100 f/6.3 2,000mm相当 1/40秒
地球照もと思いましたが、空の明るさとのバランスでしょうかいつものようにクッキリとは撮れませんでした。しかし左右の先端の光部分は上まで廻り込み弦傾斜を推定するには有効?。
画像2 準水平月 月齢26.9 2022/10/23 05:28 COOLPIX P1000 ISO-100 f/6.3 2,000mm相当 1秒
来月は”準”になるかどうかかなり厳しそう。それ以降は来年になります。ステラナビゲータ11によれば見た目ですが8月以降に水平月、9月は反転月のチャンスもあるようです。
(弦傾斜角)
厳密なカスプではないのですが、それに近い月の左右先端が光っている部分を結んだ場合の水平に対する角度を求めてみました。上記画像1および画像2を利用して左右の光る先端を結んだ領域選択してその横、縦のピクセル数から概算。このフリーハンドによるポイント設定誤差の他、カメラ内で確認した水準器の許容角度も誤差になります。
画像3は3種類の画像を重ねさらにそれぞれの弦相当仮想線(厳密には中心線を通らなければいけません)を描いています。画像はそれぞれ横に任意にずらしています。グリーンは画像1、レッドは画像2、三番目のブルーの線(赤い線の上に重なったように見える線)は画像1の明度を強くした画像によるものです。イエローは画像重ね合わせ用のガイドです。
ピクセル数から計算するとそれぞれ、−6.7°、−7.3°、−6.9°で、平均で約−7.0°(マイナスは右下への勾配)の傾斜角となります。上記ほんのり光房様の記事によれば当日の弦傾斜は−7.62°と書かれています。1.0°以内の誤差なので、”準”水平月と呼んでも良いかしらと。
画像3 弦傾斜角を求める際の処理画像三種類の重ね合わせ 左右光る先端を結ぶ線 グリーン:画像1 レッド:画像2 ブルー:画像1の明度調整画像 イエローは画像合わせ用のラインで無視
[追記:2022/10/26]
他の水平月関連の記録。
細い月のクレーター等を見ていると、知らない場所の地名が知りたくなります。ステラナビゲータ11を利用して実際の写真と地名キャプション画像を重ねてみました。画像4に示します。少しずれてはいますがおおよその名前がわかります。正確に知りたければ公開されている画像を調べて見比べると良いです。実はこの画像の月の南北は90°反時計回りに回転しています。左が北、右が南です。元の写真は3,000mmで撮影した写真でトリミングしています。
グルマルディ、ロールマン、リッチオリ、グリューガー、ダーウィン等が目立つ方なので何回か他の公開画像と見比べているとわかるようになります。
画像4 月齢26.9 地名を知る 2022/10/23 05:31:29の3,000mmの画像をトリミング
逆にちょうど隣家の屋根上に見えてた焦点距離215mmの画像も載せておきます。自然の景色の中で見えると良いのですが周りは人工物ばかりで起きたばかりで外へ出てまでは撮りませんでしたので。
画像5 月齢26.9 水平月を狙う 2022/10/23 05:19 COOLPIX P1000 ISO-100 f/5.6 215mm相当 2秒