昨日2022/09/26の夜はやっと晴れましたので試したかったM31:アンドロメダ座大銀河を撮影。
光害下において眼視では見えませんので導入に苦労してきましたが、BENRO POLARISによる天体一発導入の可否、精度を確認。POLARISに注目していたのは携帯性はもちろん天体導入および追尾性能の精度で、これらが確認できればうれしい道具の仲間入りです。アプリの改良がさらに続けられていますので、個人的には精度も気になりますが簡単に天体の導入、追尾が可能となれば天体撮影がさらに楽しめるようになります。
今回は三脚にPOLARISを載せて、iPhone 11ProでiOSアプリ本体と連動するEOS 5DMarkII+70-200mmL4レンズで試しました。アプリ、ファームウェアは以下のとおり最新版です。iOS Ver.1.3.2、Firmware 6.0.0.25、Astro Kit Firmware 1.0.2.11。光害フィルターは無し。
アライメントは木星を選択、調整後M31へ”GoTo”。
M31はアプリPolarisの画面でも見えませんでしたので一度確認試し撮り。当然とはいえ画面内に写っていました。そのままISO-800、f/4、200mm、29s(30sにしたつもりが画面上のダイヤル廻しミス?)、11枚(10枚のつもりが?) の自動撮影を実行。以後、焦点距離を変える時のみレンズに触れましたがそれ以外は撮影終了まで全てiPhone内で操作実施。
画像は明るく撮れてしまいましたのでキヤノンDPPでダーク化、AS!3でスタック、DeNoiseAIで処理しました。それを画像1に示します。恒星のトレイルは見られずほぼ点状です。光害下ですのでアンドロメダ大銀河はぼーっとした過去と同様の写りでした。
画像1 2022/09/26 19:59 アンドロメダ座大銀河 EOS-5DMarkII+200mm4L ISO-800 f/4 200mm 29s 11枚スタック
スタックしましたので気が付きにくいのですが11枚を比較明処理すると時間の進行と共にトレイルとは異なった左下にずれが発生していたことに気が付きました。日周運動のみのずれであれば右上にずれていきますが逆です。原因は良くわかりません。しかし約30秒間の露光でしたのでスタックすればずれは補正されますのでほとんど影響はありませんでした。
その後、途中、木星を写したりして再度、画像1の条件のうちISO-640、60秒に変えて再撮影。原画はさらに真っ白な画像になりました。同様に処理して画像2に示します。今度は一枚画像でもずれが発生し点状ではなく尾を引いています。焦点距離200mm、60秒程度ではこのずれは予想外ですが、原因は?、さらに使いこなしの過程で確認しようと思います。
追尾が正確ではなかったのですがM31の渦巻きの腕がほんのりと見えている気がするのですがどうでしょう。M32が点状、M110も薄く見えているような。光害のひどい中で光害フィルター無しでそれらしい姿として見えたのは個人的には初めてかもしれません。郊外で光害の無い環境下であればクッキリと写ると想像されます。
今回は追尾性能に乱れが生じましたが、眼で見えない天体の導入は自動で成功しました。暗い天体、彗星など以前の導入の苦労が少しでも緩和できればありがたいものです。
画像2 2022/09/26 20:31 アンドロメダ座大銀河 EOS-5DMarkII+200mm4L ISO-640 f/4 200mm 60s 11枚スタック