今回、五日間連続で撮影した月を改めて秤動値を整理すると以下のとおりでした。撮影年月日、時刻、月齢、地心秤動の経度、緯度および測心秤動の経度、緯度の順に記します。場所は横浜です。

2022/08/07 19:16  月齢 9.7  -5.0  +2.5  -4.8  +3.5
2022/08/08 19:56  月齢10.7  -3.7  +4.0  -3.6  +5.0
2022/08/09 21:17  月齢11.8  -2.0  +5.2  -2.0  +6.2
2022/08/10 21:55  月齢12.8  -0.0  +6.1  -0.2  +7.0
2022/08/11 23:08  月齢13.8  +2.0  +6.5  +1.8  +7.3

ここで月齢9.7と月齢13.8の秤動と比べると、経度で約7°(画像では月面左側への回転)、緯度で約4°(月面下向きへの回転)の変化がありました。月の顔が左下に向けた感じになります。それが月の顔としてどのように変化したか画像で示します。東西南北、月の大きさおよび色合いはマニュアルで統一しています。

画像1にスライダー付画面で表示します。スライドバーを左右に振らせて確認、楽しめます。あわせて、この二枚をGIFにして画像2に示します。

画像1 月面の変化 月齢9.7と月齢13.8(2022/08/07と2022/08/11の場合)撮影は横浜

見逃していましたけれど、南北よりも東西の変化が大きい。月面右端に注目すると濃い部分が見え出しています。危難の海の横に縁の海、その下がスミス海です。これらの海は月の裏側になる境界に近いものです。フンボルト海も広い面積に見えています。月面トップ北端やや左には、月齢が進み夜明けと共にパスカル、ピタゴラス、カーペンターのクレーター、さらにその奥にも影が見え出しています。

月齢によってコペルニクスやティコの見え方も全く変わります、月面の場合はお肌つるつるよりも凹凸が見える方が面白い、なぜでしょう。立体感に引き寄せられているためかもです。

画像2 上記画像1のGIF画像