(追記:2022/08/17記) 改めて2022年~2025年の土星の環の姿をStellariumの画像で整理しました。No.1060に示します。特に2025年は土星の環の消失する年に対応しています。
1. 昨日の土星
土星を4K動画で61秒間撮影。1,830フレームをAS!3で10%利用率で一枚のスタック画像にしました。昨日と同様、連続して雲が流れて撮りずらい日でした。ただ、シーイングは少し良くて、COOLPIX P1000にしては良い画像の方だと思います。
画像1に土星を示します。土星本体の北側に薄っすらと色がついてそれらしく見えます。望遠鏡との比較は論外です。経験からもう少しクッキリすると思いますのでしばらく撮影は続けます。
画像1 土星 2022/08/11 23:26 COOLPIX P1000 4K動画 61秒間の1830枚をAS!3でスタック処理、RS6でWavelet、さらにDeNoiseAi
2. 土星の環が狭い時期の撮影?
以前に撮影した画像と比べて土星の環がだいぶ幅狭くなってきています。それでは環が消える土星を撮りたいと思いましたがいつだろうかと調べました。しかしネットでは30年周期や2025年頃との情報はたくさん見かけましたが、国内で撮るならいつ?なのかは捜し出せませんでしたので(見つかりましたら追記します)、StellaNavigator11でサーベイ。
StellaNavi11の利用方法を良く考えれば適切な解が見つかりそうだとは思いますが描画するしか手がありません。いざサーベイしてみるとこの課題について今までにない難しさがありました。
まず、土星の環の見える角度は時間の経過と共に一つの傾向として年単位では環が狭く、真横から見る傾向ですが、短期的には逆方向の変化を見せたりしますので細かく確認しなければなりませんでした、また、土星の見える時刻は夜に限りますので日の出、日没との関係から空が明るすぎると該当しません。高度も低く、しかも太陽に近くなる時期があります。
ここでは、ベストな年月日を示せませんが、環が最も狭く見える時期を幅を持たせて選択することにしました。各年で環が最も狭く、細くなる条件として中央緯度が最も小さくなる日時(+の場合は北側から、-の場合は南側から環を見る。0度は真横で見えなくなります)、またその時に夜の部(土星本体が撮影できること)であることとしました。その候補を並べて画像2に示します。
環が見えなくなるのは2025年ですが、その時土星は太陽に接近していますので写せません。それでも環を細く写したい場合は可能性として2025年05月があげられます。5月初日の場合は早朝で撮影時間は数10分しかないことに注意が必要です。
上記と同様に狭い環であれば2024年5月~08月があげられます。土星の環が細く写せるのなら良いかも知れません。来年2023年の場合はそんなに環が狭くなりません。2024年に比べれば土星の環の幅がありすぎます。再来年が待ち遠しい。
画像2 土星の環が各年で最も狭く見える時期、または消えて見える時のシミュレーション画像 StellaNavigator11によります(個人的なサーベイですのでミスリードしている可能性はありますのでご注意) 線状の環を撮影するチャンス期間