来週2022/07/14はスーパームーンです。ミニマムーンと比較したことがありますが、太陽にも注意すると遠日点と近日点で太陽との距離が異なるので地球から見た太陽の大きさが異なって見えます。「ほんのり光房」様の(2022年で太陽が小さく見える時期です)2022/07/06付け記事を読み、それでは自身が撮った写真でも比較できるか確認しました。今年の遠日点07月04日を意識して撮ろうと思いましたが既に過ぎていて07月07日の太陽像になりました。

2015年から2022年現時点で近日点(ほぼ1月上旬)と遠日点(ほぼ7月上旬)に近い撮影日に注目して特にCOOLPIX P900およびP1000の太陽写真を確認しましたが、残念ながらその近くに撮った写真が一枚も無いのです。該当写真がない事は太陽望遠鏡を所有していませんし、可視光(NDフィルター使用)に限ると金星の太陽面通過や黒点が見られない限りは素通りだったのが原因。(プロミネンスやフレア等は太陽活動が知れて面白そうですが、それが見えなくても上記のようなことを意識すれば興味が増します)

近日点、遠日点から外れてはいるものの最も近い画像があったのはたまたま今年、それでも太陽の大小が表現でるか処理しました。比較結果を画像1に示します。左が遠日点を3日間過ぎ、右が近日点は8日間過ぎて撮影した画像です。どちらもCOOLPIX P1000で同一条件で撮影していますので直接に比較できます。

画像1 近日点と遠日点近くの太陽画像の大きさ比較

上記近日点と遠日点、および撮影実施日についてStellariumで太陽の視直径と地球までの距離を調べました。

2022/01/04 15:33近日点 視直径0°32’ 31.81’’ 測心距離0.983AU 147.104×100万km
2022/07/04 16:09遠日点 視直径0°31’ 27.76’’ 測心距離1.017AU 152.095×100万km
これに近い撮影した太陽画像は以下のとおりでした。
2022/01/12 10:52    視直径0°32’ 31.58’’ 測心距離0.983AU 147.121×100万km
2022/07/07 14:30    視直径0°31’ 27.82’’ 測心距離1.017AU 152.090×100万km
視直径の比から下記のとおり3%程大きさに差が現れます。
上記近日点と遠日点との比較 1.0339
撮影画像日との比較     1.0338

それでは画像の比較がそのような関係になっているか確認しました。上記撮影画像から太陽の直径を縦横を測り平均してみました。ピクセル数は以下のとおりで比を取ると1.0348で誤差は1.0348/1.0338=1.000967で0.1%の誤差で一致していました。

2022/01/12の画像上の直径2,588ピクセル、2022/07/07の画像では2,501ピクセル。2588/2501=1.0348

太陽黒点の数や大きさばかりではなく上記のような比較も面白いです。

来年は2023/01/05が近日点、2023/07/07が遠日点です。正月明けと七夕の日は太陽を意識して撮る日にします。

(参考)

最近の各年の近日点(左)および遠日点(右)の日時は以下のとおりでした。

2016/01/03 07:49 2016/07/05 01:24
2017/01/04 23:20 2017/07/04 05:11
2018/01/03 14:32 2018/07/07 01:50
2019/01/03 14:21 2019/07/05 07:08
2020/01/05 16:52 2020/07/04 20:31
2021/01/02 22:49 2021/07/06 07:29