Rev.1 追記 COOLPIX P1000による拡大撮影の方法についてもNo.674にまとめています。また、特集、参考記事に「ノウハウ 天体写真撮影方法」の中にも項目として加えています。
以下、Rev.0です。
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COOLPIX P900による撮影方法について触れます。撮影時の撮影条件は下記のとおりで参考になると思います。
https://photo.nomata.com/no-004
https://photo.nomata.com/no-015-iss%e6%92%ae%e5%bd%b1%e5%ae%9f%e7%b8%be
https://photo.nomata.com/no-003
プログラムモードでAFでは撮れません。カメラが自動でピント調整している間にISSはファインダーから消えてしまいます。撮影はマニュアルモードにして手持ちです。
毎日ISSは現れてくれませんので試し撮りに限界があります。失敗を繰り返しての最適条件は以下のとおりです。
ISO感度は800~1600。絞りは開放、シャッタースピードは1/800、1/1000、1/1250です。ピント合わせはMFにして事前に恒星や惑星に向けて行います。この状態にしておいてISS登場を待ちます。
ISSが認められた後、消えるまで(数分間)はシャッターボタンプッシュの繰り返し、とにかくファインダー内にISSを捉えることのみに集中します。焦点距離は光学的ズーム内の2,000mmが良いと言われますが、個人的には4,000mm電子ズームの方が2,000mmから拡大した写真よりもきれいに撮れているように思えます(カメラ内処理かPCによる処理の違いに過ぎませんが)。但し、4,000mmですと動いているISSをファインダー内に捉えることは至難の業です。特に最大の8000mmではラッキーであったとしか思えません。そこでもっと捉えられる確率を高めるために照準器を購入しました。照準器はいろいろありますが、オリンパスのEE-1を選びました。
手順を項目としてまとめると下記のとおりです。スタンバイ状態にしたカメラの写真も載せておきます。
(1) Mモード、マニュアルフォーカスに。ISO、F値、シャッタースピードを設定しレンズをズームアップ状態。例:ISO=1600, f/6.5, Tv=1/1000s、L=2000mm。
(2) 照準器(EE1)の向きをファインダー内画像に照準器スポット光が一致するよう方位高度を調整。目標画像としては恒星、遠方景色を利用します。両眼視できれば完璧です。
(3) 恒星、遠方目標点等を参考にしてピントを合わせます。
(4) この状態でISS登場を待ちますが、長い時間ですと待機モードに入ってクリアになる条件もありますので、登場数分前に条件確認後、シャッターボタンを半押ししていつでもOK状態にしておくのがコツかもしれません。
(5) 目視で登場を確認します。照準器を利用しながらファインダー内に捉えたらシャッターボタンを。ISSをファインダー内に捉えることだけを意識してシャッターを繰り返し押し続けます。ファインダー内に入った瞬間に押されていれば写っているはずです。