前回撮影時はほぼ地球から見て土星の環がほぼ水平で太陽光がわずかに環の南側に射す状況でした。それから三週間経過し、同じCOOLPIX P1000により撮影し、少しは環が線状から変化しているか確認しました。しかしながら、解像度の点から変化はみられず、経過変化は感じられませんでした。

画像1にその撮影結果をStellariumのシミュレーションによる画像と合わせて示します。

左の画像は撮影時刻にあわせてシミュレートした画像です。公開されている例えばAstroArtsのギャラリーには解像度の良い望遠鏡による画像が見られ、それと比較するとこのシミュレーション画像はそれに近いと感じられます。右側はP1000で撮影した画像で、過去の土星の環が見える条件で撮影した結果です。右上の検索欄に土星とすれば引っ掛かりますが、ここでは例としてNo.1365をリンクしておきます。追加して環を強く見える様に感度ISO-3200に上げて撮影した結果も示しておきました。スライダーを左右に動かせばどちらの画像も見られます。

明るく撮った土星の環はわかりますが、それよりもきわめてコントラストの弱い、わずかに明るく見えていそうな環と土星本体に写っている黒い環の影の方が現実的です。望遠鏡ではないがそれだけ地球から見て水平になっていることが感じられるでしょう。来年になればP1000でももう少し写るようになるのでしょう。

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画像1 土星 2025/12/15 17:51~18:05 COOLPIX P1000による4K録画MP4からのスタック