アトラス彗星の撮影例が南半球の国々から報告されています。Spaceweather.comの2025/01/20の記事中に驚くような記事が載りました。ギャラリーに多数の撮影された画像が投稿されています。その中でLionel Majzikさんの画像ではアトラスの核が崩壊した可能性が指摘されました。
リンク先画像のように核が見えなくなっています。2025/01/20 00:44 UT(2025/01/20 09:44 JST)およびその前日の画像にもその様子がうかがえます。確認が必要とのことでその後の観測例を待ちます。
個人的には核の崩壊、物質切れ(蒸発)のようにも思ってしまいました(素人の思いで、残念無念と)。
彗星が消滅した例として個人的には当時大きな話題となったアイソン彗星C/2012 S1を思い出しました。彗星をカメラ一台で撮って点状の彗星を楽しんでいた頃です。かすかに写った彗星をNo.013で取り上げていましたが、もう十年以上前のことです。これで良く撮っていたなと懐かしく。この記事中にもアイソンの核が崩壊、消滅してしまった画像を示していましたが、今回のアトラス彗星と同じ過程で崩壊しているのかわかりませんが参考に改めてSOHO C3ライブラリーから画像を取出し、動画化しました。
動画1に示します。SOHO C3画角の右上近くでガスだけになってしまいました。太陽に0.01 auまで近づきすぎたためと言われました。今回のアトラス彗星の近日点距離は0.09 auでした。その離れた分、頑張った。太陽の下(南)にはさそり座、左下の明るいアンタレス、その右にジュパが写っています。
さあ、どのような結果になるか、頑張って太陽を廻ったのだから。
(追記:STEREO画像を確認したら2025/01/18 23:41:31 UTの次は2025/01/21 03:17:31 UTにとんでしまって、その間のデータがありません。01/18までのデータでは白く明るすぎてわかりません。やはりFITSデータ集も見たい。明るくない核が存在して明るいガスの尾が引くってことがあるのでしょうか、あーっ、わかりません)
動画1 ISON彗星C/2012 S1の消滅 SOHO C3画像データから