11月03日から04日深夜にかけて窓の外を見たら、東の空に下弦二日前の半月が昇っていました。月は個人的にはP1000で撮影するのが好みなのですが遅い時間ですし手っ取り早くSeestarの箱を置くだけの方を選択しました。
画像1に月齢19.9を示します。月の南北は縦軸になるように画像を回転させて調整しています。これを見ると直ぐに、ずいぶんと月がよそ見しているな、と気が付きます。「C」の字の形に暗く見える部分が中心から外れているからです。月面中心はその「C」の字の下先端の位置。月は首振り運動で毎日同じ向きではありません。地心秤動、測心秤動(横浜)は経度、緯度でそれぞれ、(4.8°, -6.8°)、(5.6°,-6.6°)であり、大きく左上方向に中心がズレることと対応しています。月が左上方向に大きく回転する向きの顔つきですので、南極付近ではもしかしたら月の裏側も見せることになりますが確認していません。
画像1 月齢19.9(下弦二日前) 2023/11/04 00:02:40 Seestarによる5枚をスタック
画像2にオリオン大星雲M42を示します。たまたま星図導入で向けましたら、周りの星々がプレビュー段階で写っていてベランダの屋根の下に位置していることがわかりました。ただ、外灯がすぐ近くにあり空の明るさはポートル・スケールで言えば9(以上か)、フードは無しですし人工光に影響される撮影になりました。編集で明るさ、コントラストを調整し、中心部は犠牲にして少しでも周りが見えるようにしています。今後、もう少し暗い所で撮ってみようと思っています。オリオン大星雲はだいぶ前から多数撮影していますが、以前No.668のように外灯のない所で撮った例があります、同じような環境で撮影時間を延ばせばもう少しクリアになるかもしれません。
画像2 M42:オリオン大星雲 2023/11/04 00:05頃から Seestarによる累積15分間オンラインスタック画像
Seestarには暗い部屋で頑張ってもらいました、別の部屋に移動して画像3に示すようにAndroid 13のPadで時々撮影を継続していることを確認しながら累積15分間撮影(30分間くらい要しました)。窓を開けて寝るわけにはいきませんので戻ってオフにして道具はそのまま。今朝、スマホからの動画やスタック画像を拾って編集。
画像3 オリオン大星雲撮影中のAndroid Padによる別室で確認