約3か月ぶりのISS拡大撮影。秋以降からISS通過時は天候に恵まれませんでした。そのおかげで構えるのは久しぶり、カメラの重いこと、数回は下げてしまいました。鍛えねばと。2022/12/08は17:00過ぎにCSSが通過、その約15分後にはISSが通過しました。Heavens-Aboeによれば最高高度、その距離および明るさは以下のとおりでした。なお、ISSの夕方周回モードの拡大撮影(横浜)チャンスは今年最後となります。早朝モードの撮影はまだチャンスがあります。また、来年。
CSS
17:10:58 最高通過点 29° 747km −0.9等級
ISS
17:27:30 最高通過点 58° 484km −3.1等級
以下、光跡撮影と拡大撮影(ISSのみ)の結果を以下に示します。
1. ISS拡大撮影
動画1に2分間を約30秒にして示します。4K動画からPIPP処理し、リサイズして再動画化したもので、連続しているように見えますがブレ等は除外し映っているコマのみで作成しています。地上通過は関西方面ですので最初は逆光で暗いので良くわかりませんが、最高高度到達あたりからソーラーパネルの反射が見え、ISSらしい姿を見せてくれました。最高高度58度のコースとしては良く撮れた方です。
動画1 ISS拡大撮影 2022/12/08 17:27~17:29 COOLPIX P1000 4K動画 ISO-800 f/8 3,000mm相当 1/800s/frame
この動画からフレームを取り出し、1秒間内(30コマ範囲内で、採用数は15~30コマでした)で50%利用率、AutoStakkert!3で処理、またその中でAS!3が選んだベストフレームをそれぞれ画像1および画像2に示します。さらにベストフレーム(シングルフレーム)について自身で選んで画像3に拡大して示します。
画像1 最高高度に向けて上昇から、転じて南の空に遠ざかるまでを代表的な1秒間内のコマ数を選び、利用率50%で各AS!3処理
画像2 ISS 画像1に示すAS!3(1秒間内の各スタックフレーム内から)が選んだベストフレーム
ISSの並べ方が実際の撮影時の方向と異なりますが(当日の空ではISSが右から上昇してきて、左に下り、消えます)、画像1および画像2の最上段はISSが上昇中、二段及び三段目が最高高度到達時とその直後、四段目及び最下段は南の空に遠ざかる場面です。各段左から右方向に、最上段から最下段に向かって時間が経過します。最上段左端から最下段右端までが約2分です。
P1000にしては良く写っていました。ソーラーパネル(確か全て新しくなったはず)、先端のクルードラゴン、きぼう実験室がかなり小さいのですが見えています。
画像3 画像2からベストな画像をえらんで5倍に拡大
この画像ではクルードラゴン及びきぼうがよりわかりやすく写っています。
2. CSSおよびISSの光跡撮影
CSS通過時はまだ西の空が明るく、左側から右へと進むのですが画像の左半分はその明るさに負けて見えていません。中央を過ぎて、北、北東の方向に進むとかなり細い線ですが写っているのがわかります。北極星、右側にカシオペア座、ペルセウス座が見えています。
画像4 CSSの光跡 2022/12/08 17:09:50~17:12:40 EOS-M6+11mmレンズ 18枚をSiriusComp64で比較明処理
上記CSS通過の約15分後、ISSがやってきました。左上の明るいのは木星(南南東の位置)、土星も見えています。
画像5 ISSの光跡 2022/12/08 17:26:28~17:28:58 EOS-M6+11mmレンズ 16枚のSiriusComp64で比較明処理