なかなか晴れないので。天体観測の代わりにひまわり8号の地球画像を見て、背景に月が写っていないか確認しました。画像は情報通信研究機構(NICT)によります。ひまわり8号が捉えた月の画像は下記のとおりでした(見逃しがあるかもしれません)。このうち、完全な姿で写っている画像は下線の日時(JST)で、それ以外は写っていてもスキャニング枠外、スキャンずれで途切れた画像です。地球外を撮影対象にはしていないからです、写ってハッピーと言う気持ちで。

08月12日 01:40 02:50
08月14日 04:10
08月24日 12:30 13:20
08月26日 13:50
08月27日 14:50 15:00 15:30

下線部分(NICTへリンク付けしています)の画像3枚並べて図1に示します。原画像のサイズを1/10に縮小。左の月齢3.1はダウンロードして画像処理しないと見えないと思います。

図1 ひまわり8号により月が写っていた画像 2021年8月分 NICTによります

このままでは月がクリアではありませんので明度調整をして、かつ、月の部分を大きく拡大した画像を並べて図2に示します。気象衛星ですから地球の画像の明るさが最適になっているのでしょう。

図2 原画像(図1)の月が見えるように明度、拡大調整

ベスト画像は中央の月齢15.6でしょうか。この中央の画像のみを拡大して図3に示します。

図3 ひまわり8号による月齢15.6

クレーターも少し見えていたりします。注目したのは先日取り上げたNo.918のフンボルト海が見えているのかどうか、エンディミオンはすぐにわかりました。時計の針で言えば10分を指す方向です。秤動が大きいし(緯度6.4°、経度で5.4°、月は左下にうつむいているので右斜め上の周辺部分が見えるようになる)、もしかしたらと思いましたが、フンボルト海は月最外周で接線ギリギリ、ちょうど陰の領域に入りかけているようにも思えます。