今月最後の夕方周回モードISSの撮影。2021/08/04は天頂通過(高度90°、ISSまで423km、-3.8等級 Heavens-Aboveによります)でした。
(拡大撮影)
フォーカス調整は金星を利用。COOLPIX P1000による4K動画。ISSの明るさを期待してISO-400、シャッター速度を1/640秒にしました。北西から登場し天頂に昇るところから撮影を開始し、すぐに向きを180°回転、以後、南東方向に向かい地球の影に入るまで追跡しました。
以下の動画は天頂付近から南東に地球の影に消えるまでの約150秒間を約50秒間の映像にまとめました。動画各コマはセンタリングし、ブレ画像は削除して再動画化しています。映像の下方向がISSの進行方向で南東に向かって遠ざかる様子です。先頭は「きぼう」、解像度は別にしてラジエータ、ソーラーパネルも見えます。ロシアの最近ドッキングした実験モジュールNAUKAは判別が難しそうですが写っている場面もありました。望遠鏡であれば当然捉えられるのでしょうが、カメラのみで撮ることを目的としていますので(いつものセリフで負惜しみです)、クルードラゴンとわかる解像度が得られていますので、きっといつかもっと判別できるような映像が撮れると思います。
動画から比較的クッキリなコマを取り出し、天頂に向かう様子、天頂から降る様子としてまとめました。ISSの進行方向は上段が上、下段が下で、それぞれ時系列にその時点の姿勢を示しています。
ISS天頂通過はわくわくしますし、撮るのはなお楽しい。COOLPIX P1000でもこの距離に近ずくと性能限界ギリギリでもISSらしい姿として撮れますし、それも準備はピント合わせとレーザー照準器調整くらいで5分もあれば準備完了、以後待機。今回(も)、少しボケ気味ではありますが良く撮れた方だと思います。今回は友人等に通過チャンスを知らせたこともあって、初めての方などは感動したとのコメント、またスマホで撮影(点でなくてISSの形として撮られていました)などで楽しめたようです、良かった。
(光跡撮影)
EOS-M6に7.5mmの魚眼レンズを取り付け、ISS登場前からリモコン自動タイマーシャッターで撮影開始。西の空は人工光の影響ではなく、太陽が沈んだばかりで明るく写っただけです。垂直・真上に向けて撮りました。北斗七星のα星を写野から外れてしまいましたが、残りの6星で何とかわかります、夏の大三角も写っていて良かった。天頂のグリーンのクロスはフリーハンドで描き込んだものです。
なお、8月2日の太陽面通過は曇り空でしたので成果ゼロです(仕方がない去年のNo.744とかNo.873およびNo.874で思い出浸りです)。