先日の金星掩蔽(金星食)では、No.969のとおり捕捉に手間取り、最も撮りたかった食前後の映像を逃しました。昼間の金星はそんなに探しにくいものなのか、また、当日のあの美しい金星の輝きは印象深く、再度見たいと思いまして、自分の眼、双眼鏡、COOLPIX P1000の三種で試してみました。

まず、自分の眼、全く発見できず、逆にキレイな青い空に飛蚊症なのか汚すように見えてしまって、これはいかんと断念。次に双眼鏡、これまた、そう簡単ではありませんでした。眼で見えていないのですからどこに居る?としばらくあちこち、結局、最後に見つけられたのは、隣家の三階建て相当の屋根の近く。それではと、P1000を向けましたが、目測ではダメ、双眼鏡で確認しながらどうしようと、少し振らせて、やはり屋根から少し右のあたりに見当をつけて向けましたら入りました。

思い出せば、当日は雲を利用していたのですが、動きが早く、また途中で雲が無くなってしまい、ほとんど勘。夜でしたら難なくできるのですが昼間は明るく捕捉が難しい。結果として低倍率で撮った写真には月と金星が写っていたのですが、その場では周りが明るすぎてモニターの中では確認できませんでした。そうなると焦り出し、あちこち向きを調整し、余計にずらしてしまったようです。気軽、お手軽撮影の欠点がもろに。今思えば、モニターに太陽光の反射防止、高度、方位を正確に5分単位で整理しておけば少しは良かったと。

以下はリベンジ(と言うよりは反省で振り返ってみたかったので)、今日の成果です。

(1) 180mm(換算1,000mm)の写真

偶然ジェットが通過。焦点距離は1,000mmですから画角はかなり小さいが入りました。右側に金星。近くに電線がありましたのでそれでリード。一度見つけられると以後の捕捉、導入は比較的スムーズにできるようになります。しかし、青い空だけでしたらかなり苦労することは実感しました。

2021/11/11 14:15 COOLPIX P1000 ISO-100 f/8 1/400秒 180mm(1,000mm)

(2) 最大倍率にして3,000mm×3.6で4K動画撮影

一度捉えられたら苦労は無しです。1分間の4K映像を撮りました。PIPP前処理してAutoStakkert!3でスタック、少しアンシャープネス、DeNoiseAI処理しました。スタックは惑星のオプション選択したのでバックは暗く。

2021/11/11 14:31 COOLPIX P1000 ISO-125 f/8 1/1250秒/フレーム 3,000×3.6mm → 10,800mm)の4K動画1分間から

昼間の写真なので、青空をそのままを生かしたい、このため続いてSurface処理。クロップして500×500リサイズ。その他は一切調整せずそのままの画像です。

撮影条件は上記画像と同じです