曇り空でダメかと思っていましたが、日付が変わった時刻になると満月と木星がかろうじて見え始めました。今回は満月と木星が近いのですが、今回は木星に集中。ガニメデの後ろにエウロパが廻り込み・掩蔽をCOOLPIX P1000で撮りたかったのです。

エウロパがガニメデに近づくまでは雲の中、姿を見せず成果は無し。しかし、その後、少しの晴れ間、再度離れていく際の様子が撮れました。全て4K動画による記録で20ファイルも撮ってしまいました。AutoStakkert!3でスタック処理し、画像はその中からの抜粋です。

最初の画像は撮影終了時のものです。2021/08/23 0:48:57。木星の左の薄い点は衛星、一つではなくて二つに見えますよね。ISO感度を上げて衛星を明るく撮影した画像もあるのですが、木星の縞模様が見えているのでこちらを採用しました。

次に経時変化と言っても40分間なのですが、3枚を並べました。焦点距離は3,000×3.6倍mmで、スタック処理してコントラスト、明度を調整しただけです。写っていた衛星の部分を5倍に拡大し、明度を強くしてその左側にペーストしました。衛星同士が近づく過程は撮れていませんが、逆に離れていくところが撮れました。

それと6,000mmの焦点距離(3,000×2.0倍mm)の画像も整理しましたので載せておきます。こちらは衛星部分を10倍に拡大しました。ボケ調ではあっても二つの衛星が重なり合って、その後分離する様子がわかって面白い。

どちらの写真もアンシャープ処理すると二つの衛星が写っていることがわかりやすくなっていましたが、全体が粗い画像になってしまいましたので、載せていません。

さて、今年のガリレオ衛星の掩蔽はないことを確認しましたが(接近することは有りますが掩蔽はないと思われます。ご自身で要確認です)、次はいつになるのでしょうか、せっかくの機会でしたので望遠鏡の写りが見たいので検索してみよう。