(Rev.1)

(追記) さらに実写された例がツイッター(Nishida Kazufumi様)にありました。同じ日ですね、すごいっ。https://twitter.com/RollerRacers/status/1426578603173572611

それと2021/08/16の木星本体表面上でガニメデによるエウロパの掩蔽があるのですが、同じようにガリレオ衛星集合! | もっと宇宙の話をしよう! (taizo.space)で記事にされています。


以下(Rev.o)

木星が2021/08/20に太陽ー地球ー木星と並び衝を迎えます。この時期、明るく大きく見え撮影も楽しめます。最近の木星写真でも多くの木星本体に衛星の影や衛星の模様等を写された例が多く面白い。これらの写真の中で注目したのが衛星の掩蔽写真でした。

ガリレオ衛星のエウロパがガニメデの裏に隠れる掩蔽です。このような写真を良く撮られたものだと感心しました。その写真はSpaceweatherのREALTIME IMAGE GALLERYに載っていました。以下のリンク先です。Jovian Moon Occultation (spaceweathergallery.com)

この写真をステラナビゲータ11で確認してみました。エウロパがガニメデに近づき2021/08/09 03:38(JST)にガニメデの裏に隠れました。この日の01:00~04:00までの10分間隔の変化の様子を以下に示します。上記写真以外に当日の撮影例は今のところ目にしていません、残念。

これらの現象について撮影チャンスがあるのかどうかステラナビゲータで調べてみました。今年中だけになりますが完全な掩蔽は多くは無いのですがガニメデ、エウロパ、イオは相互に近づいたりする機会は多いようです。想像ですが解像度がそれほど無くても光る点が近づく現象として完全な掩蔽ではなくても「衛星同士接近通過→見かけ掩蔽」として写るのではないかと思いました。特に私のような乏しい道具ではそれでも良い、そういう現象を知ること、さらに承知して撮れれば面白いのです。だいたい写せるのかどうかもわかりません。

8月中のガリレオ衛星同士が接近する機会は以下のとおりでした。なんと、もう過ぎてしまいましたが、今日は掩蔽だったとは。撮った例が現れると良いのですが…(注:下記追加しました)。定量的な表現にはなりませんが、注記の接近は掩蔽ではないのですけれどかなり近づく、通過は通り過ぎるという感じです。

2021/08/16 01:45 エウロパーガニメデ 木星本体上で掩蔽?

2021/08/22 23:52 エウロパーガニメデ接近

2021/08/23 23:12 エウロパーガニメデ接近

2021/08/28 04:15 イオーエウロパ通過

2021/08/28 21:15 イオーエウロパ通過

2021/08/29 20:40 エウロパーガニメデ通過

2021/08/31 02:42 エウロパーガニメデ接近

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(追加:2021/08/16の木星と衛星画像について)

星の観察館「満天星」様がこの時間帯2021/08/16深夜の木星とガリレオ衛星を撮影されていました。https://twitter.com/man_ten_bo_shi/status/1426966320650678272

しかしながら、01:07までの撮影で、掩蔽時刻までは写っていませんでした。但し、エウロパがガニメデにこの時間帯でも近づいている様子が伺えます。ステラナビゲータとStellariumの両アプリで比較確認したのですが、私には2枚から4枚目までもガニメデの影だけではなくて本体が写っているように見えてしまいます(意識し過ぎかもです)。