No.870に示したISSの太陽面通過の撮影に成功しました。午前中は雲の多い空でしたが午後になって晴れました。COOLPIX P1000による4K動画でISSの通過時間は0.84秒、写っていたのは24フレームです。動画とそれから取り出した8フレームの比較暗処理の画像を以下に示します。

風は弱かったのですが、通過時少し揺れたため映りもそのようになってしまいました。PIPP処理によりその揺れを補正し、かなり解消したのですが、まだ少し影響が残ってしまいました。これ以上の補正はマニュアル作業になってしまいますのでやめておきました。動画は等倍速30fpsです。

ほんのり光房」久保庭さんも撮影された結果が記事としてまとめられていましたのでその内容を参考に、今回撮影の自身の感想を。

(感想)

・通過したのを見た時は少し驚いてしまいました。予想に反し、太陽の真ん中を通過せずかなりズレていたからです。現地では場所選定の誤差だったのかと思いましたが、再度ISS TRANSIT FINDERで確認しましたが、選定時の情報と一致し中心線通過の予想でした。また、ステラナビゲータ11でも確認しましたが同様の結果で一致していました。

この結果は上記「ほんのり光房」様の記事でも触れられていました。原因は明らかではありませんが、中心線通過撮影を狙ったとすると同じ程度ズレているように思われます。

・焦点距離1,800mmと2,000mmと経験してきましたので、今回3,000mmに挑戦。しかし、ISSの解像度等は従来とあまり変わりませんでした。それよりも構図としては円い太陽の全体像に、その中をISSが通過する方が良かったと思います。今回もっとズレていたら映らなかった可能性もありますし、中央通過でないとバランスも良くありません。

(データ追加)

1フレームを選び、拡大してみました。さらに20枚を加算平均スタック処理しました。上記画像、動画を反時計回りに90度回転させています。下から太陽面に映り込み上へ進みます。