ISSの日没直後の天頂通過(2021/03/20 18:13)の後、5分も過ぎると暗くなりました。日没直後の空の明るさは著しく変化します。たった5分前に青い空にISSが見えていましたが、月齢7.0がさらに明るく見えるようになりました。

ここで、CP+2021の時のサイトロンジャパン・LAOWAオンラインセミナーで月面の名所の紹介があったことを思い出しました。紹介されていたベスト7のうち、3つをお手軽気分でCOOLPIX P1000を月に向けて楽しみました。このセミナーに関連した中川様のリンク先と、それに時々、本ブログ内でも紹介させていただいている久保庭様(ほんのり光房)の該当ページを参考にリンクしました。

セミナーで紹介されていた7か所の写真は解像度が高いものばかりでしたが、COOLPIX P1000でも解像度は別にしてほとんどわかるように写せます。月を撮りたいと思ったら、たぶん、数分で撮れる手軽さです。個人的に5位から7位の場所は意識して何回も撮っています。

きれいな月だから撮りたいとの願望から一歩踏み出して、名所として意識して撮ると面白くなりました。当日は対象は見えていると思われるベスト1位、3位、4位の場所です(2位が無いのは当日は陰の領域ですので対象外)。

以下、当日の三か所の名所の写真をここに載せます。全てRegiStax6でWavelet変換しています。そのままでも良いのですが暗めにとって明るく、シャープに処理するのが好みです。

(1) 月齢7.0全体

月齢7.0 COOLPIX P1000 2021/03/20 18:19:36 ISO-100 f/8 1/50秒 539mm (3,000mm)

この焦点距離3,000mmでも、3か所は見えています。アルタイ断崖、アリアディウス谷および静かの海・アポロ11号着陸付近です。アリアディウスの谷は知りませんでした。その3か所を最大電子ズーム倍率にして撮ってみました。焦点距離は12,000mm(3,000mm×4倍)、COOLPIX P1000においては500倍と称する望遠です。写真には場所の説明はつけません。

(2) アルタイ断崖

月齢7.0 アルタイ断崖 COOLPIX P1000 2021/03/20 18:22:59 ISO-100 f/8 1/25秒 2,156mm (3,000mm×4倍) 少し明るすぎてしまった

長さは480kmとのこと、東京大阪間ですか、大きさのイメージ作りに日本列島の地図を貼り付けたくなります。上弦側からでは崖は明るく写っていますが、下弦側だと影で黒くなります。(といろいろな写真例で説明がありました)

(3) アリアディウス谷

月齢7.0 アリアディウス谷 COOLPIX P1000 2021/03/20 18:22:27 ISO-100 f/8 1/30秒 2,156mm (3,000mm×4倍)

アリアディウス谷は写真中央やや下、時計の針で25分方向を指す右下に引かれた細い線状に写っているところです。JAXA/NHKの「かぐや」の動画でも見てみました。

(4) 静かの海・アポロ11号着陸付近

月齢7.0 静かの海・アポロ11号月着陸船位置 COOLPIX P1000 2021/03/20 18:25:47 ISO-100 f/8 1/40秒 2,156mm (3,000mm×4倍)

着陸船の着陸地点は写真の縦横中心の位置です。詳しくは検索すればたくさんの方が説明されています。アラゴーと言うクレーターの下にしわしわがあるのですがこの写真ではわかりません、強烈な画像調整すればかろうじてぼんやりと。写真ではこの下に、ほとんど写真のど真ん中の位置です。3つの宇宙飛行士名「アームストロング」、「オルドリン」、「コリンズ」の小さなクレーターは写っていません。