今頃取り上げるのも、読めてないと言われそうですが、後ろからでも話題には付いて行けば何か興味のある面白いことがありそう。前回接近時のデータ(No.367の接近図やNo.456の写真例)を引っ張り出して今年の火星がどう見えるのだろうかとステラナビゲータ11で確認してみました(撮れば良いだけのことですが中々晴れず。調べただけの成果を期待?)。

2018年の火星を思い出すと接近時には砂嵐にみまわれ、キュリオシティも車体全体が赤錆びたように砂を被り、太陽電池の運用もままならぬ状況を地球に画像が送られてきたことをNASAのページで読んだ記憶があります。

このような状況下でしたので2018年は単体超望遠カメラではぼやけた赤い玉にしか写りませんでした。模様を薄っすらと捉えるようになったのはCOOLPIX P1000を発売日予約後で2018/10/02(上記の写真)でした。8月、9月に発売されていれば試写できたのにと悔しかったことを覚えています。もちろん、望遠鏡による多数の写真では砂嵐の中を通して模様を捉えられていた作品を見せていただきました。

あれから、2年、今回はスッキリした素顔で登場の様子。前回写真のようにヘラス盆地、大シルチス、(極の氷は見えないか)程度でも写せれば良しとします。

ステラナビゲータ11によれば光度、視直径、輝面比は以下のとおりでした。明るさも大きさも最接近時は前回の方が良いように思えますが前回写真撮影時と比べるとかなり有利ですので楽しみ。

2018/07/31(最接近) -2.8等 24.3″ 1.00 (砂嵐下)

2018/10/02 19:00  -1.3等 15.6″ 0.88 (上記写真)

2020/10上旬~   -2.6等 22.6″ 1.00 (10/07の例、中旬までほぼ同様)

9月に火星を見たのはまだ一日だけです。先日、たまたま晴れ間の東の空に昇ってきた火星はとても明るく大きく(点と言うよりは球に思えてしまいました?)見えました。惑星を形として気軽に捉えられるCOOLPIX P1000でチャンスを狙いますが望遠鏡による多数の写真も楽しみにしています(とても参考になります)。