COOLPIX P900(以下P900)のISS拡大撮影方法は特集、参考記事欄の「ノウハウ 天体写真撮影方法」No.018にまとめたとおりです。

COOLPIX P1000(以下P1000)の場合も、ほとんどはP900と同様の方法ですが、少し工夫しなければならない点もあります。そこで、P900の方法を前提とし、P1000の場合について補足しておきます。もちろん他の方法も考えられますので自身に合ったベストな方法を見つけ出すと良いと思います。

なお、上記特集、参考記事にもこのページをリンク先として追加しました。

(1) ピント合わせ

月、明るい恒星、惑星を利用して事前にピントの調整を行います。P1000はP900と比較しかなり使いやすくなっています。撮影までに時間的余裕がない時はP900と同様にマルチセレクターやサイドズームレバー、またはP1000に追加されたコントロールリングで調整します。通常はベストとしてリモコン(ML-L7)で合わせます。カメラ本体を手持ちで調整しようとすると高倍率ではファインダー内の画像が揺れて合わせにくい、また三脚に載せてもボタン等を触れるとわずかなタッチでも揺れは大きく同様にピントは設定しにくいものです。ところが、リモコンであればカメラを手で触れないので振動は無しで楽に設定することができます。

(2) 撮影条件(ISO感度、シャッター速度、焦点距離)

P900とほとんど同様でISO-800か1000、シャッター速度は1/640から1/1000。個人的には1/800の選択が多い。焦点距離はP1000なのですから光学的ズームの最大である3,000mmを狙います。P900の時の2,000mmとは異なってファインダー内にISSを追跡、留めることは難しい。特に天頂付近の場合、ファインダー内に入ったと思った瞬間に外れてしまいます。カメラは重たいので仰角によりますけれど少し経験が必要かもしれません。

(3) 手振れ防止の設定

上記のように視野内に留めやすくするためP1000から使用しています。腕力があれば無しでも行けるのでしょう。

(4) AE-L/AF-Lボタン設定(継続するシャッター間の待ち時間短縮のため)

AE-L/AF-Lボタン設定はAE-L(ホールド)を選択しています。フォーカスモードセレクターはMFにしますが、それだけですと連続したシャッターに遅れ時間が発生し撮れません。しかし、撮影前にそのボタンを押してAE-Lを画面に表示されたことを確認してシャッターボタンを押すと半分程度の遅れ時間になり、シャッターのタイミングを逃すことはなくなります。なお、モニター設定の撮影後の画像表示の有無の違いではほとんど変わりません。

(5) その他

照準器はニコン純正品DF-M1も所有しているのですが、クイックシュー設置だと両眼視ができないので、P900から使い続けてきたEE-1を左サイドにカメラのファインダの高さ位置にして使用しています。EE-1とDF-M1は似たようなデザインですからどちらでも良いのかもしれません。照準器は撮影のたびに更正しています。

慣れてきますとISO感度、シヤッター速度、絞り(通常3000mmで最小の8.0になっています)の撮影条件は当然のことながら、準備のほとんどは照準器の更正とピント合わせに集中されます。
表紙の写真は上記の方法で400km上空を通過するISSを捉えてきたものです。何回やっても飽きず、楽しめます。(Rev.1 2020/03/07 表紙写真を以下に添付)