しぶんぎ座流星群ライブ観測(その4)です。当日は流星出現のピーク予想日でした。結果を整理しておきました。(今回で終了。これで三大流星群を見たことになり今後の参考にしたいと思います。)


当日は雪でしょうか、天文台ドームに少し白く降りかかったような。それと深夜になると霧、もやがかかって真っ暗。霧が晴れると星空が見えるのですが、すぐまた流れてきて空を遮り、その繰り返しでした。

その中で星空が現れた時間帯に流星を眺めました。上記のような気象条件ですので出現個数はあまり意味がありませんが、以下のとおりでした、参考値です。また時刻は数十分の誤差が考えられます。
01時~02時 13個
02時~03時 5個
03時~04時 6個
04時~05時 13個
05時~06時 9個
06時~    1個

01時から06時まで、再生速度を2倍にして霧・もやの状態の時はとばして観測しましたので時間は要しませんがデータ処理の方がかかってしまいました。映像は朝日新聞社と東京大学木曽観測所によるものです。但し映像は12時間で更新されますが、録画データはありませんので遡って確認することができません。

1時間単位でまとめた画像を比較明処理してそれぞれ図1~図5に示します。また、当日の観測時間帯における流星群放射点を図6に示します。図6の白枠は映像の公開されている仕様範囲を基にステラナビゲータ11の画像に描いたものです。左の北極星は映像には入りません。実際の映像・画像では恒星の日周運動の軌跡から左上端の角の外側に北極星があるようですのでシミュレーション画像が少しずれているかカメラの仰角の影響かも知れません。緑の点が放射点で、午前5時過ぎには映像の画角外になってかなり首を見上げる感じの位置になったはずです。

これらの写真で01時~04時までの合体した写真を図7に示します。これらの写真からほとんどが放射点と対応しているように見えることから群流星のように思われます。04時台の流星は一緒にするとあまりに一つの流星に印象付けられてしまいますので意図的に加えませんでした。図5も放射点の高度が60°程度になっていますので、まさにシャワーのように見えます。

図1 2020/01/05 01時~02時頃に見られた流星

図2 2020/01/05 02時~03時頃に見られた流星

図3 2020/01/05 03時~04時頃に見られた流星

図4 2020/01/05 04時~05時頃に見られた流星

図5 2020/01/05 05時~06時頃に見られた流星

図6 しぶんぎ座流星群の放射点の位置2020/01/05 01時~05時 ステラナビゲータによる

図7 2020/01/05 01時~04時頃に見られた流星の全部の合成写真