気象衛星ひまわり8号の2015/07/07~2019/03/31までの地球全図データ集(NICT:情報通信研究機構 http://www.nict.go.jp/)から日食及び月食時の画像の特徴を調べました。

(月食)

2015/09/28 ステラナビゲータ11のとおり見事に地球の裏側を横断したのですが、残念ながら数分の違いで画像には捉えられていませんでした(図1)。地球の中央を横断するのですから撮影対象範囲は狭く入らないです。以後、現在まで月食時にひまわり8号の撮影視野内に月が入ることはありませんでした。参考に将来について調べましたが、ひまわり8号の撮影範囲内に入り込む余地は2024/09/18の月食時まで無いようです、ひまわりからは地球中央よりやや下を横切る部分食、でも撮影範囲が狭いので入らないと考えられます。この時期はひまわり9号にバトンタッチもあり得ます。

以下の月食時は念のため確認、撮影領域に入らず、画像なし。
2016/03/23
2016/08/18
2016/09/17
2017/02/11
2017/08/08
2018/01/31
2018/07/28
2019/01/21

(日食)

いずれも日付にリンクさせていますが動画(NICT:各画面の右下にある動画ボタンで見られます)を見ると面白い。

2015/09/13 日の出の画像(図2)。地球表面の赤い細い線ではなくて反射光と思われたので拾ってみました。地球表面の反射太陽像とは別に見える光は? 月の影は現れません。
2016/03/09 月の影が地球を横断(図3)。今回の確認範囲では最も明確な影の画像。
2016/09/01 月の影(図4) 動画の終了段階に登場します。
2017/02/26 特に変化なし
2017/08/22 月の影(図5) 動画の最初に現れます。
2018/02/16 特に変化なし。
2018/07/13 特に変化なし
2018/09/11 地球表面の反射太陽とは別に見える光は? 月の影は現れません。
2019/01/06 月の影(図6)。日本でも部分日食でした。

上記一部に「地球表面の反射太陽とは別に見える光は?」と記述しましたが、地球に反射している太陽像が東から西に(右から左に)移動している途中に例えば2018/09/11では地球中央を過ぎた後に反射太陽像とは別に逆の西から東に斜めにオーストラリア大陸を横断する白い輝きが見られます。これは何でしょう。月の光しか思いつきませんが。

図1 ひまわり8号から観た月食時の月の位置 2015/09/28

図2 ひまわり8号から観た地球が太陽を隠す日食(ちょっとだけ洩れたか) 2015/09/14 00:00(JST)

図3 地球のほぼ中央を横切る月の影 2016/03/09 10:30(JST)

図4 南半球に月の影 2016/09/01 19:40(JST)

図5 北半球に月の影 2017/08/22 01:50(JST)

図6 北半球の日本にも月の影 2019/01/06 10:00(JST)