BENRO POLARISで土星を導入し、さらに追尾して数分間の4K動画の撮影を行いました。私にとっては今までにない便利な気軽な道具になりつつあります。土星を自動導入し、POLARISとP1000の間に入れた微動雲台で画面中央に3,000×3.6=10,800mm(450倍)の土星像を配置して撮影。部屋の中から窓越しに撮影、いかんっ、雲の流れは見ましたけれど、ほとんど土星の方向の空は見上げなかった。それに藤井聡太五冠vs菅井八段の名人順位戦の放送と見比べながらでした。

微動雲台による上下左右の調整ですから追尾がわずかにずれていくと予想しましたが写っている限りはソフトで編集できます。それよりも結果として今回のケースだけのことと思われますが最高3分間録画しても画面から外れることが無かった、すごい。

4K動画からPIPP前処理、AS!3(コマ利用率5%)スタック、RS6でWavelet処理しました。画像は3倍に拡大して画像1に示します。

望遠鏡画像に比べればはるかに解像度は落ちますが、輪が見えれば土星とわかりますのでそれで良し。昨日の空の状態からだとクリアな画像は無理。

以前に撮ったNo.600程度に撮れれば良いのですが後日挑戦。ところでNo.600の画像は思い出の画像でもあります。土星の輪がそんなカメラで写せるものなのかどうかの議論になってしまったようです。当時ブログ中でなぜこんなにこの画像を閲覧する方が多いのか気が付きませんでしたが後日この掲示板にたどり着き知ることになりました。想像もしていませんでしたので驚いてしまいました。

涼しくなりましたら木星、土星も宵に、クリアな画像でなくてもカメラ一台で手軽、気軽に撮れることを楽しみます。

画像1 土星 2022/08/10 23:45 COOLPIX P1000 4K動画1分30秒 2,700枚のフレームからAS!3によるスタック