No.1015に続く合成による立体(感のある)月面画像の2枚目。2021/12/19の満月と2022/03/11の半月(上弦を一日過ぎていますのでここでは半月と呼びます)の組み合わせ。画像1に加算平均処理した画像。画像2に満月→画像平均→半月の順に示すアニメGIF。画像3および画像4に基の満月と半月を示します。

月の南北を上下に回転調整し(ステラナビゲータの月面コンパス表示を利用していますが回転調整は見た目のフリーハンドですので誤差有)、微妙な大きさ合わせのあと、半月画像の回転角を微調整して満月の月面模様と重なるようにしました。わずかな秤動差の影響も加わるためでしょうか、小さなずれが見えています。処理過程で加重平均で重みづけするバーを左右スライドさせて画像の変化を見ているとまるでアハ体験をしている感じでベストな画像の選択に迷います、最終的には途中の一枚だけの不思議な美しい月面(マジックアワーをまねるとマジックムーンか)が見えてきます。今回の場合は50%同士。

今回はNo.966のリストから半月として23:00頃の撮影が良いのですが少し早めの20:00頃の画像、このためかほんの少しだけ例えばティコはほぼ合致しているように見えますがプラトーは上下に少しずれているように見えます。南側は少しリム部が薄く見えていますがこれは半月の画像の方のはみ出しです。月面文字L、O、V、E、XもNo.1015に比べると既にタイミングを過ぎて見つけにくくなっています。この種の重ね合わせ処理に慣れてくるとピタリの画像を求めたくなります。

今年はあと、No.966のリストから6日分(6回)のチャンス、天候によっては失われる場合もありますが、ドンピタリの画像や、月の向きが異なるピタリ画像を求め楽しみたいと思います。今週現地横浜では3月18日が合成用(対する上弦は4月9日)の撮影日なのですが、天気予報は雨。それにISSが天頂(90°)通過なのですが……。

画像1 満月と半月の加算平均(50%vs50%)合成 COOLPIX P1000の写真2枚 それぞれの撮影条件は画像3,4に記載

画像2 満月と半月の加重平均処理、半月を0%→50%→100%に重みづけした場合の画像の変化

画像3 満月 月齢15.1 視直径29.7′ 輝面比1.00 2021/12/19 19:05撮影 COOLPIX P1000 ISO-100 f/6.3 1/500秒 2,000mm相当

画像4 月齢8.7 視直径30.0′ 輝面比0.59 2022/03/11 19:53撮影 COOLPIX P1000 ISO-100 f/6.3 1/125秒 2,000mm相当