2022年今年最初のひまわり8号の画像に写った月です。情報はNICT:情報通信研究機構によります。

2022/01/08 04:40 月齢5.0 一部スキャン領域外
2022/01/22 14:40 月齢19.5
2022/01/22 15:30 月齢19.5

写っていたのは3枚。このうち2022/01/22の月の入りと月の出の両方は完全な月の姿。上記リストに画像をリンク付けしていますがそのままでは背景にある月は暗くて見えません、月が目立つように明度を調整する必要があります。

画像1は上記該当時刻の2枚の画像を比較明処理により一枚に合成したものです。このため左右に二つの月が写っています。地球の雲の像も重ねられていますが50分間ですので変化している様子はわずかです。画像2には白枠部分の月を拡大して示します。月齢19.5で数日後に下弦を迎えます。クレーターも見えています、月の出では地球の陰の部分から登場したばかりで薄い大気層の影響で少し歪んでいる領域も観察されます。

以上は個人的な趣味から楽しんでいるものですが、科学的に興味のある画像の処理の一例を目にしましたので追記しておきます。(単一画像だけを示した過去の火山爆発、隕石突入跡等のひまわり8号による記録メモは本ブログ中の特集、参考記事にまとめています)。

(追加:トンガ海底火山噴火爆発に関連したひまわり8号の活用を拝見して)

先日のトンガ海底火山の噴火爆発ではニュース等でひまわり8号の画像が貴重な情報源として幅広く扱われていました。予想外の大きな津波?(潮位変化)のため、これに関連して爆発の様子、空振?、気圧の変化(測定値やマップ)、津波や被害状況等、詳しい情報が伝えられました。この中でひまわり8号の赤外線画像(バンド8)を利用した画像に注目しました。10分間隔のスキャン前後の水蒸気画像の差を取って地球規模の大気の経時変化(空振?)を追跡、目に見えるようにした画像です。

ツイッターになりますが爆発から日本、いや地球表面全体に伝わるまでの大気の変化が示されていました。リンク先を以下に示します。単一な画像を見ているだけではわからない現象を画像処理により表現できることに感心してしまいました。空振?と津波との関係?の議論で一目でわかる画像情報です。https://twitter.com/TransTerraScape/status/1482704383532224516

画像1 ひまわり8号による地球画像に写った月

画像2 画像1の月の部分を拡大