最近、ほんのり光房様のXで月と金星が同じ日に同じ形に見える情報を知り、それに該当する6/24の月と金星の形を見ようと思いましたがその当日前後も含めて天候に恵まれず撮影は不可でした。ここでは同じ形と表現する他に相似、同位相とも呼びますが同じ意味です。
相似形の月と金星がほぼ一致するチャンスの日が計算され、その結果がリストとしてほんのり光房様のブログに掲載されています。そのリストによれば今年は6/24、7/22、8/20、9/16、10/13、11/7、12/3、12/31 がチャンスとして挙げられます。
月と金星を数多く撮ってきていますが同じ形に見える日を意識したことはありません。金星の三日月状の形状を見て月の形に似ているな、とまでは気が付きますが、同日で相似した月と金星を見よう、撮ろうと思ったことがそもそもありません。単純な金星と月の形を見るだけなのですが、そのような日を指摘され、気が付いただけでも天体の面白さに引き付けられます、天体写真を撮る身としてはありがたいことです。
今回は撮影は叶いませんでしたが、ちょうど台風7号、8号の通過のため時間があり、上記リストを頼りに過去の撮影画像の中に同位相日に月と金星を捉えた例があるか今後を楽しむためにも確認しておくことにしました。
個人的な所有道具で金星の形を見るのはCOOLPIX P1000。解像度が重要でなく金星の形であればこの撮影画像で十分です。自身の撮影実績データベースから2020年以後現在までの間に絞り同日で同位相の月と金星の両方を撮影した日、画像を確認しました。
上記リストアップリンク先からかなり頻繁にチャンスがあることがわかります。自身の撮影データでもそれに該当する画像が多くありましたが、同日に両方を撮った例は少ないものでした。同日でかつ相似該当日に月と金星の両方を撮影した例は一日のみ、他に該当日に前後一日ズレている例が3件、合計4件分のみでした。これだけ撮っていて該当しているものが少ないことに少々がっかり。意図していない撮影では仕方がありません。
同日同位相の該当日およびそれに近い画像データは以下のとおりでした。
(金星)
順に年月日 撮影時刻 明るさ 視直径 輝面比 (同日同位相の該当日)
01 2022/01/04 16:37 -4.1 62.2″ 0.01 (2022/01/04 00:23)
02 2023/05/27 19:29 -4.3 21.5″ 0.54 (2023/05/28 08:29)
03 2023/07/23 19:26 -4.4 47.7″ 0.13 (2023/07/22 03:26)
04 2025/03/02 18:25 -4.5 49.8″ 0.13 (2025/03/03 09:38)
(月)
金星と同様に年月日、撮影時刻、月齢、視直径、輝面比 (同日同位相の該当日)
01 2022/01/04 17:17 MA1.6 33.0′ 0.04 (2022/01/04 00:23)
02 2023/05/27 19:59 MA7.8 30.0′ 0.48 (2023/05/28 08:29)
03 2023/07/23 19:21 MA5.7 30.0′ 0.26 (2023/07/22 03:26)
04 2025/03/02 18:16 MA2.4 33.2′ 0.07 (2025/03/03 09:38)
金星および月の視直径等の天体諸データはステラナビゲータによります。
上記撮影画像を整理した結果を画像1に示します。月および金星の画像はそれぞれ2,000mm相当、3,000mm×3.6=10,800mm相当の焦点距離で撮影されたものです。月と金星の倍率は異なりますが、月または金星のそれぞれ同天体の大きさの差は撮影日の地球からの天体距離、視直径の差に対応しているはずです。月および金星は見た目の比較になりますがフリーハンドで縦に回転して並べました。
01の例は同じ日でも同位相時刻とは17時間の差、03の例も一日違いと言っても40時間の差でこのため見た目も同じ姿とは言えないでしょう。金星はほとんど形は変わりませんが月は大きく変化します。一方、02および03の例は一日違いでも12時間以内の差で見た目も良く似ているように思えます。少しの時間差でも月の形状の変化が影響し撮影のタイミングには注意が必要です。今後のチャンスで個人的に早朝の撮影はしませんので無理ですが、昼間、宵の時間帯もチャンスがありますのでピタリの時刻、その前後等も含めて確認し、楽しみたいと思います。
画像1 月と金星がほぼ同じ日に同じ形に見えそうと思われた撮影例 COOLPIX P1000による画像(自身の撮影データベースの2020年から現在までの撮影実績から選択)
