昨日2021/12/04の夕方(日本標準時)に皆既日食がありました。それも南極大陸に於いてです。太陽、月および地球の関係を思い描いても南極大陸で日食が起こるなんて思いもしませんでした。確かに今は南極大陸では夏、一日中、陽が当たっているので太陽が見えていることは想像できるのですが、その太陽と南極の間に月があること、これが頭に浮かべずついていけなくなってしまいます。もう少しイメージ力をつけなくてはだめだ。

さて、日食になるとひまわり8号の画像で月の影を確認したくなります。そこで、情報通信研究機構(NICT)によるひまわり画像で確認しました。以前の例えば、No.549 「ひまわり8号 地球に月の影と同時に隣に木星(日食時)」やNo.722 「日食時の月の影跡 2020/06/21」のように明確ではありませんが今回も影は見えていました。例として17:30(JST)の画像を示します。コントラスト、明度を調整しています。オーストラリアの下、南極大陸の右側が少し黒くなっている領域が月の影(主に半影か?)です。

 

上記のように一枚の画像では目立ちませんので、2021/12/04 16:00~19:00の10分間隔の画像をリサイズしてGIFアニメにしました。南極からオーストラリアの方向に影が移動している様子が見えています。

 

ほんのり光房」様では(南極皆既日食による月の影)として米国の気象衛星GOES-16の画像データを紹介し記事にされていました。本影部分が写っています。

その他、参考情報を以下に示しておきます。全てNASAによるものです。

Live Feed of the Dec. 4, 2021 Total Solar Eclipse – YouTube

NASA – Google Maps and Solar Eclipse Paths: 2021 – 2040

SE2021Dec04T.GIF (250×270) (nasa.gov)

SE2021Dec04T.GIF (1121×1452) (nasa.gov)