これは何だろうと思いますか? ヒントは夕方の夜空に向けて撮ったものです。11秒間のビデオ撮りです。先日のISS撮影2021/08/04を終え、帰ろうとした時、数分の間にレンズを向けたものです。

コンデジCOOLPIX P1000で電子ズームまで利用してそのカメラの500倍にしています。この映像から11秒間×30コマ=330枚の画像にして取り出し、スタックと言われるコマ画像を積み重ねて、簡単に言えばその重ねた平均的な画像にすることができます。

適当に選択した連続コマ画像の枚数をパラメータにして処理。20枚程度までは分りにくい、でも、30枚と150枚になると何となく、...です。150枚=5秒間の映像ではふにゃけてますけれど形だけは似てきました。まん丸では無いようです。

映像11秒間を全部スタックし、少し色合いを好みに調整し、これらの処理画像とあわせてステラナビゲータ11のシミュレーターで作画した画像と比較できるように整理すると以下のとおりになりました。金星の実映像でした。解像度は論外ですけれど、形だけは似てくるものです。色合い等は好みによります。このサイト中に多くの金星写真を載せていますが、ほとんどがこの方法による処理です。

右上にある検索ボタンで「金星」とすると表示されます。なお、金星の大きさは別にして、空のクリアさ、風による振動、フォーカス等の撮影条件でも画質は大きく差として現れます。形状だけでも金星とわかれば楽しいものです。No.706の去年5月の時の金星は今の4倍以上(覗けば形もわかります)の大きさです。細い金星の方が好みです。今年の秋から冬の季節の変わり目にはこのような金星が見られます。

あらためて、PIPPおよびAutoStakkert!3にありがとう、ARIGATO。