(Rev.1 2021/08/16 Latest 追記1~追記4にとてもきれいな動画や写真の参考になる例がありましたので紹介として載せました。特に追記4は豊富な内容です)

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ISS天頂通過時のCOOLPIX P1000による拡大撮影画像の「写り具合」と題して追加。解像度、分解能、画質等と言うよりは、見た目、何がどの程度の細かさで写っていたかを例示したものに過ぎません。

画像はNo.910の2021/08/04 19:27~19:29の天頂通過時(横浜の場合)のもので、二枚の写真を以下に示します。また、撮影時点のISSの構成を再度NASAから引用し三枚目に示します。

写真1 ISS拡大撮影 2021/08/04 19:27~19:29 横浜で天頂通過 COOLPIX P1000 ISO-400 539mm(3,000mm) f/8 1/640秒/フレーム4K動画 3~10フレームをAutoStakkert!3で処理 右が進行方向

 

写真2 ISS拡大撮影 2021/08/04 19:28 横浜天頂通過 COOLPIX P1000 ISO-400 539mm(3,000mm) f/8 1/640秒/フレーム4K動画 天頂付近におけるシングルフレーム選択 右が進行方向

 

写真3 ISSの構成(2021/08/04時点)NASAから引用 https://www.nasa.gov/sites/default/files/thumbnails/image/iss_07-29-21.jpg

写真1は動画から1秒間に限定してその中からブレのない3フレームから10フレームを選び出しスタック処理し、その画像を時系列に並べたものです。明るさを少し調整しています。天頂通過時刻はステラナビゲータ11から、撮影時刻は4K動画撮影開始時刻とフレーム番号(順番)から計算しました。この写真の中で天頂通過時の画像がありません、ちょうど真上でカメラの向きを180°反転する時に差し掛かったため写野に捉えられなかったためです。

進行方向は右側です。天頂到達を境にして太陽光の反射からソーラーパネルが見え始めています。先頭の「きぼう」、ラジエーター、トラスは見えていますがそれ以外は良くわかりません。しかし、左から右へ全写真を流し見るとNaukaが見えているようにも思えますが、どうでしょう。天頂付近では真下から見ていることになりますが、その前後は斜め下から見た画像になります。iROSAは解像していませんが写真下側の中央部分がやや明るくなっている部分がそうかもしれません。

写真2は天頂通過直後の6枚のクッキリとしたシングルフレームを選択しそのまま並べました。各フレームは1秒間以内のものです。右端に参考にこの6枚を重ねたスタック処理の画像も加えました。シングルフレームの方がクッキリしていてNaukaやiROSAが写っているように思えます。

(追記1)

いつもの見本となるサイエンス@千葉さんの望遠鏡による写真が載っていました。(https://engawa.kakaku.com/userbbs/2193/#2193-319)。サイエンス@千葉さんは期待したほどの解像度は得られなかったとのことですが、私にはiROSAもNaukaも見えていてとても参考になります。フレア画像も捉えられていて面白いです。天頂通過前後の画像の向きが自身の写真と一致していませんのでもう少し自身で確認してから比較利用させていただければと思います。(続きを追記3に)

(追記2)

解像度のとても良い宙歌さんの動画がツイートされていました。フル画面にして見ると、昇ってくるところから最高高度に達し、遠ざかる様子で、その途中のNAUKAやiROSAの見え具合がわかります。途中昇り詰める瞬間ですが地球と反対側に駐機しているクルードラゴンも見えたような?。iROSAは文字Kを横にしてつぶしたような姿から遠ざかる時にはパネル全体の色が少し白っぽく(わずかに明るく)見えているのが面白い。NAUKAは地球側に向いて柱状に見えてこれまた面白い。もっと遠ざかった時にはもっと斜め下から見ることになるので目立つようになるのかも。何回も見て、この部分が太陽の当たり方でこれだけ変化する様子がわかり、個人的にISSの見え方にこだわる者にとってはとても参考になりました。おもしろいっ、飽きないです。

(追記3)

追記1の続きです。望遠鏡による写真と並べて示します。撮影地点は東京湾を挟みますが、ISSを眺める角度は無視し得るほど小さく、同じ姿勢の写真になります。望遠鏡の写真は私にとっては見本であり、何が写っているか確認することが私の楽しみでもあり、過去からかなりの回数で利用させていただいています。

今回の天頂通過の写真、左が坂井美晃様の望遠鏡の写真です(進行方向を右にするため元画像を180°回転しています)、右がCOOLPIX P1000による写真です。望遠鏡による写真からiROSA、旧ソーラーパネルの隙間、ラジエータの折り目、きぼう棟船外実験場所、それに真下なので判別しにくいのですがNaukaが見えています。右の写真では大まかな構成部分は写っていると推定できるのですが、詳細は無理です、望遠鏡の写真と比べて解像度の限界を認識した上で写り具合が確認できると納得でき、安心します。

(追記4)

ISS拡大写真の図書館、ライブラリー。たくさんの動画、写真例が載っており、楽しく読めます。2000年以降のスペースシャトル時代から現在のISS姿まで。ドブソニアンでISSを撮影する方法の説明やその様子(テルラドを通してすごい格好で撮られている様子)が見られます。月面通過などもあって、拡大撮影を撮る者にとっては参考、励みになります。最近の逆飛行(きぼう実験棟が進行方向に対して後ろ)やiROSA等とてもきれいな動画、写真が確認できました。

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