ISSの拡大撮影は2020年8月の夏の天頂通過および太陽面通過以来でした。今月はSpaceXのファルコン9で打ち上げられたクルードラゴンにJAXAの野口宇宙飛行士が搭乗され、地上からのISS拡大撮影の開始1日前(2020/11/17)にISSにドッキングしたばかりでした。また、木星、火星、ベガの近くをISSが連日通過する(惑星または恒星、ISS、撮影者が直線上にあればISSと天体はクロスします)チャンスに恵まれ(撮影場所が固定)、撮影の挑戦意識の高まった一週間でした。

撮影結果をまとめると以下のとおりです。なお、動画も参考にリンク付けし載せました。

2020年11月18日 木星接近通過(記事No.791)3000mmの動画有り
2020年11月19日 火星接近通過(記事No.793)光跡(10秒間シャッター「開」の繰り返し)の動画有り
2020年11月21日 ベガ接近通過(記事No.795)3000mmの動画有り。但し、再生開始から約10秒後にISS通過
2020年11月22日 日没直後の天頂付近通過(記事No.796と記事No.797拡大ISSセンター化動画有り

全ての撮影に成功したわけではありませんが、18日の木星接近通過と22日の日没直後の拡大撮影(クルードラゴンも白く写りました)は満足できる結果になりました。ISS光跡撮影も含めてJAXA等に投稿しましたので以下に示します。

2020/11/18        2020/11/19         2020/11/21        2020/11/22      AstroArts2020/11/22

引用元

COOLPIX P1000による撮影
2020/11/18 https://iss.jaxa.jp/iss/photo/2020/11/72144.html
2020/11/19 https://iss.jaxa.jp/iss/photo/2020/11/72146.html
2020/11/21 https://iss.jaxa.jp/iss/photo/2020/11/72205.html
2020/11/22 https://iss.jaxa.jp/iss/photo/2020/11/72197.html
2020/11/22 https://www.astroarts.co.jp/photo-gallery/photo/66872

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話はそれますがファルコンの打ち上げで興味を持っていたのは切り離されたロケットが地球・地上に戻ってくるところです。何回か実験、失敗を繰り返す映像を見ていましたので、いつ実用化するのかと期待していましたが、成功させた時はさすがに驚き、すごい、ロケットの打ち上げのビデオを逆再生しているのだと思ってしまうほどでした。

ファルコンヘビーの打ち上げの時は2年以上前なのですね(2018年の火星大接近のサブ記事として載せていました)、とても興奮しました、真っ赤な車体のオープンカーにスターマンを乗せて、宇宙に放出する、なんということをするのだろう、と。ドラゴンもHTVのように最初は貨物宇宙船でした。それが、今では、ISSへの有人送り込み、スターリンク衛星群の打上げ、ロケットの再利用、そして、近い将来に再度月へ、また火星へと現実的になってきました。頑張る地球人。