No.686のページにあるコメント欄にも記述しましたが、4K動画によるISS拡大撮影に挑戦しました。ISSが空を飛んでいる映像として見たい、また残したいわけではなくて、動画からどのような静止画が生まれるかの確認です。(その後、元になる動画も記録として載せておきました。No.698です。)

結果を図1に示します。地上軌跡で東北地方の通過は撮影距離として遠く高度は最大で45°でした(ページ最後にマップを添付しています)。過去にこれと似た通過コースの時に拡大撮影をしていますが(例えばNo.040No.336No.397No.543など)、それらと比べると良い画像のように思いました。もっと天頂付近通過の時の撮影が楽しみになりました。

図1 ISS拡大撮影 COOLPIX P1000による4K動画撮影から

映像から静止画を取り出しAutoStakkert!3で処理しました。動画をそのまま処理すると少しぼやけた感じになりましたので、一度静止画を全部取り出しマニュアルで処理しました。拡大していますがそのままの画像です。各段の左右の時刻はその左右端の画像の撮影時刻に相当します。映像ファイルから得られる撮影開始時刻と1秒間30フレームの関係から求めたものです。

 

さらにRegiStax6でWavelet変換して図2に示します。明るくした程度ですけれど。

それと今回は上記スタック処理前に先がけて10フレーム毎にスタック処理し経時変化として並べてみました。図3に示します。惑星のように外観が変化しなければ何枚もスタックしても良いのですが、ISSの場合、刻々と短時間で姿が変化します。このためスタックの特徴が損なわれると考えられましたので、何枚まで許容されるか調べたものです。感覚でしかありませんが、今回の試写では1秒間程度の処理(30フレーム)にすればISSの姿勢が変わっているように見えますが処理として問題なしとしました。

図3 COOLPIX P1000による4K動画からスタック処理した画像の経時変化

参考に当日の通過コースと横浜地点の夜空通過コースを添付します。地上軌跡はheavens-aboveによります。