年末に日本では部分日食、海外では金環食が見られます。ネットで検索すれば詳細な情報が得られますが、ここではステラナビゲータ11の画像と合わせて当日の予測を整理。

(1)部分日食(横浜地点から)
横浜地点における最大食分の画像(2019/12/26 15:36)を図1に、また、同画像で昼光表示をオフにした画像を図2に示します。部分日食の像はNDフィルター等を使用すれば輪郭がはっきりした食太陽像が撮れるでしょう。

図1 横浜地点における部分日食(2019/12/26 15:36)

図1 横浜地点における部分日食
   (2019/12/26 15:36)

図2 横浜地点における部分日食(2019/12/26 15:36)空を暗く表示

図2 横浜地点における部分日食(2019/12/26 15:36)空を暗く表示

(2)日食時に木星が隣に
木星が日食時に接近しており、図1、特に図2のように太陽の左上に見られます。図1及び図2のいずれも太陽、月、木星は等実倍率(大きさ)で表示しました。

部分日食は横浜地点では14:30頃から始まり、16:30過ぎの日没後に食が終わります。この間、部分日食ですと空が明るすぎて木星は見られない、写らないと思われますがどうなのでしょう(撮ったことはありませんので憶測です)。

しかし、皆既日食(今回は金環食なので太陽光は遮られない)のように一時的にでも直接太陽光が遮られれば空がコロナ以外は暗くなるので木星が見えるのではと思ってしまいましたが、金環食ではそんなに暗くならないのか。太陽でなくて夜空の月のみならばNo.605No.628のような例があります。今回はこれらよりも太陽一個分さらに近づいているので面白いと思いました。でもやはりダメかな。知りたければ金環食地帯の現地へか。

(3)金環食
日本では部分食ですが、アラビア半島から始まり、インド南部、シンガポール、フィリピン南部を通ってグアムまでの帯状地域では金環日食となります。例として金環食が日の出と共に見られるカタール、昼間南中近くのシンガポール、日の入りと共に見られるグアムにおける金環食のおおよその時刻は以下のとおりです(ステラナビゲータでその地域に近い位置をマウスで入力したので概略値です)。
カタール:  現地時間で07:36頃、日本時間で12:36頃、
シンガポール:現地時間で13:20頃、日本時間で14:20頃、
グアム:   現地時間で16:55頃、日本時間で15:55頃
ここではカタールの夜明けとともに昇る金環食、グアムにおける日没直前の金環食をアニメにしてみました。それぞれ図3(左 カタール日の出時)及び図4(右 グアム日没直前)に示します。最大食分の前後合計12分間の変化です。カタールでは太陽が昇りつつある状況、グアムでは太陽が沈みつつある状況下での金環食です。

こだわるようですが、やはり金環食時の空の木星が気になります。現地へ行けないし。

(4)ひまわり8号による地球表面上の月の影
No.544No.549No.581(この投稿ページには同じ木星の話も書いてありました、忘れていました、ボケっ、重複してしまったけれど再度)の例と同じように月の影が地球上を移動する様子が撮られると思います。ひまわり8号の地球画像では左の周辺にインド、続いて東南アジア、中央にグアムが写り込みますので影が写ると思います。これらは気象に影響されませんので少しは安心して確認できます。