夕方、曇り空、かろうじて西に明るい雲が見えましたが太陽は隠れて見えませんでした。ステラナビゲータで夕空をシミュレーションしてみましたら図1のとおり太陽の周りに惑星が三つも。もちろん普通には見えませんが、SOHOならどうだろうと確認してみました。

図1 夕空 2019/08/30 17:00 ステラナビゲータ10による

SOHOの太陽観測データについては「No.013 彗星を追いかけて」や「No.279 太陽フレアだそうです」でも引用しています。特にNo.013の時は彗星アイソンが太陽を廻る時のシーンをSOHOデータを基にしてアニメGIFにしたものを載せています(彗星が太陽に近づきすぎて蒸発、破壊してしまった様子を表示)。太陽の周りの星も写っています。

2019/08/30のSOHOのコロナグラフのLASCO C3の画像を図2及び図3に示します。中央の白い円が太陽の位置、大きさを示しており支持棒の先のマスクにより強烈な光線が遮られています。ステラナビゲータでも図4のとおり拡大表示してみました。図4では水星の上に新月が描画されていますが、これは地球から観ているシーンです。これに対し、図2及び図3の画像ではSOHOが地球から150万kmと太陽側に離れた位置から観測しているため月は写りません。

ステラナビゲータによると9月中旬になりますと画像上では金星と水星は左に火星とレグルスは右側に移動し、視野から外れ、一時的ですが太陽一人ぽっちになります。って、この画像の中の出来事ですけれど。それにしても太陽は活発には見えませんけれどどうなんでしょう。

図2 SOHO LASCO C3観測データ https://sohowww.nascom.nasa.gov/ 2019/08/30 03:30UT

図3 SOHO LASCO C3観測データ https://sohowww.nascom.nasa.gov/ 2019/08/30 03:30UT 図2の画像に惑星等名称付記

図4 ステラナビゲータ10による太陽の周辺の星々 2019/08/30 03:30 UT 黄道座標で表示