(Rev.1 追加2019/07/08)

次回2019/12/26の東南アジアにおける金環食時の前後30分の太陽の変化をステラナビゲータ11で作画しましたのでその様子をアニメGIFにして最後に追加載せておきます。観測場所はシンガポール近くで12:53 → 13:23 (金環食) → 13:53 (JST)を想定。

(Rev.0)

先日2019/07/03早朝(JST)に南米で皆既日食がありました。日本では見えませんが、No.544No.549のように日食時の月の影についてひまわり8号の当日の地球全図データ(NICT:情報通信研究機構)で確認してみました。

ひまわり8号の画像では明確な南太平洋上を横断する月の影は見られませんでしたが、かろうじて2019/07/03 02:20~03:00の画像に南米方向の地球右下に影がわずかに写っていました。その画像を図1に示します。

図1 2019/07/02(UT)の皆既日食時のひまわり8号画像(NICT ひまわりリアルタイムWebより) 日本時間では2019/07/03 02:20~03:00の画像

図1の画像は影が見えるように明るさ等調整しています。02:40頃には薄く、03:00には地球画像右下に月の影が写っていました。地球周辺のため丸い月影として見えませんでしたので、地球の反対側の米国NOAAで米国大陸を挟む東西のGOES気象衛星ではどう見えていたか確認してみました。日食時の月の影の動画、写真が公開されていました。この画像を図2に示します。画像はリサイズして編集したのみです。

こちらの衛星画像では月の影が南太平洋を横断し、南米のチリ、アルゼンチンで日没直前の皆既日食を迎えた後、夜の時間帯に突入し見えなくなりました。南米大陸ではちょうど陽が沈む時でしたので、月の影として地球の縁への投影になるためかラグビーボールの楕円状の影として見えたのが特徴でした。次回はステラナビゲータ11で確認したところ2019/12/26 に金環食。
ひまわり8号では丸い月の影が観えるのでしょう、シンガポール、フィリピン、インドネシアに人々が集まるのでしょうね。日本でも部分食として見られます。すぐ近くに太陽一個分の間をあけて木星がいます、金環食時でも見えると面白そうなのですが….。

Ref
(1) http://himawari.asia/
(2) https://www.nesdis.noaa.gov/content/parts-chile-and-argentina-experience-total-solar-eclipse
(3) http://rammb.cira.colostate.edu/ramsdis/online/loop.asp?data_folder=loop_of_the_day/goes-16/20190702000000&number_of_images_to_display=150&loop_speed_ms=150