1時間以上かけて約30枚撮影した。ISO感度を上げて短時間撮影で枚数を稼ぎRegiStax等で処理にしようかと悩んだが写真が荒れることを恐れ一枚撮りで勝負することにした。露出時間を2分~3分なので1時間程度ではこのくらいの枚数が精一杯。23:30頃には雲が出始めたのでちょうど撮影者にとっては絶好の天文写真タイムになった。

見映えの良い写真は既に投稿済みNo.433No.434の2枚であり、これを◎とすると、〇か△になるが(✖とは言わないで)せっかくなので追加して2枚を。

一枚目:南の空に向けてをさらに構えを上にした写真。雲が登場し、もったいなかった。下におぼろ月の様になってしまったのは火星、おぼろ火星。天の川、銀河周りはレタッチするとこれ以上の星が現れる、しかしここまでにした。露出は3分。全ての写真について言えるが、星を点状に感光させるために地球の自転に合わせてカメラを回転させているので3分間にもなると固定している木々の景色が回転でブレ、ボケているようになる。

二枚目:上にはくちょう座、左やや下にカシオペヤ座が見えている。カシオペヤのすぐ横やや下にアンドロメダ大星雲が写っている。実は今回、台風接近で撮影はあきらめかけていたので、200mmレンズの持参は重いので見合わせた。

もちろん、200mmになると極軸設定をもっと正確にしないとボケて写ってしまう。極軸設定はポータブル赤道儀を真の北極に向け回転軸を地球の自転軸に合わせる作業。正しいとモーターがカメラを地球の自転速度に対応してアンドロメダ大星雲を相対的に静止状態に回転させ、くっきりと写せるようになる。

10mmの焦点距離で3分間の感光で星雲らしい姿に写っている。200mmの都会での写真はNo.045No.049のように淡い所が人工光に負けて写っていない。たぶん、今回撮れば写ったように思う。でも、これに着手すると素人にとってはちょちょいのちょいとは行かない。徹夜とまではいかないが、0時に突入したと思われる。その前に雲が現れてきたので逆にダメだったかとあきらめられる。いつかこれは撮ってみたい。

写真の左上と左下(星雲に近く)に指の油脂調で半透明の様に写ってしまっているのは、汚れではなくて、ちょうど撮影中に誰かがポケットライトで怪しげな者影だったと思われたのでしょうか、2回程、直接光を浴びさせられました。瞬間ではありますがレンズの性質から写り込んでしまったものと考えられます。その人に悪げがあったわけではないので仕方がないのですが、残念でした。右には薄い雲、霧が忍び寄ってきていて星を遮り、空を明るくしています。