COOLPIX P900による皆既月食の写真をあらためて載せます。こんなに色がキレイな月食は撮れる機会がほとんど無いかもしれません。全て焦点距離は35mm換算で2000mmで撮影しています。

1. 皆既月食開始時と終了時の写真

皆既食中の3枚です。皆既食前後の左右の写真の明るい周辺は本影突入とは言え太陽光の影響でしょう。

 

2. 地球の影を中心にした写真(今回撮影した写真の本影内の相当位置)

今回撮影した写真が地球の本影領域のどこに位置するか整理してみました。ステラナビゲーターで撮影時刻の月の位置を求め写真を貼り付けた。3枚写真の他、本影の中央部に進み輝きが均一してきた皆既月食の写真(22:06撮影)を含めた4枚写真も添付しておきます。どちらも見上げた時の月の姿です。

赤道座標にした写真を下記に示します。但し、皆既月食終了時の写真は作図したものです。

 

3. ターコイズ・フリンジ

COOLPIX P900の拡大写真の例を示しておきます。写真は撮影したままです(画像サイズは縮小)。青くはないですがやや赤みの薄くなったベルトが写っているように見えます。

このターコイズ・フリンジ現象については最近の説であり議論されているようです。完全否定している情報はほとんど見られませんが、肉眼で判別できないし、もしかすると画像強調で現れているからではないかとの指摘があります。

NASAの関係情報 (Turquoise Fringeと検索)

https://www.nasa.gov/sites/default/files/erc_oct_2014_newsletter_0.pdf

https://science.nasa.gov/science-news/science-at-nasa/2008/13feb_lunareclipse/

その他 (ターコイズフリンジで検索) 写真関係はたくさん引っかかります

http://sky.ap.teacup.com/lummox2/702.html

http://kuusou.asablo.jp/blog/2014/11/02/7480631

https://matome.naver.jp/odai/2142674715509844001

無いという証明は難しそうだが、画像処理の可能性が有るよ、注意してね、という感じでしょうか。物理光学的現象として太陽光の大気やオゾン層通過の影響の裏付けデータでもあれば面白いのでしょうが、そんなの研究している方っていないですかね。写真のみからであれば、そのような色が写っているけれど、そんな現象ってあるの?、本当?、のレベルでも良いではないかと。

画像処理して色彩を強調した写真を載せておきます。好みの色で片付けてはいけません、かな。

4. 撮影情報

月食追跡写真 COOLPIX P900による撮影

(1)20:48:30 ISO-100 f/6.5 1/250s 357mm(2000mm相当)

(2)21:56:23 ISO-800 f/6.5 1s 357mm(2000mm相当)

(3)22:06:49 ISO-1600 f/6.5 1/2s 357mm(2000mm相当)

(4)23:02:19 ISO-800 f/6.5 1.3s 357mm(2000mm相当)

ターコイズ・フリンジの写真

(5)20:46:35 ISO-400 f/6.5 1/2s 357mm(2000mm相当)