ZTF彗星が火星に接近します。2月11日が最接近。2月10日は雪等で天気が良くない予想でしたので最接近前の火星に近づく彗星を撮っておきました。近くの公園でBENRO POLARISにEOSKissX7i、70-200mm4Lレンズとの組み合わせ撮影。焦点距離は70mm(112mm相当)および200mm(320mm相当)。

iPhoneで操作して火星や彗星を導入。レンズは真上を向いていて見上げるのも無理なので止めました、首を痛めます。火星はカメラモニターでもアプリPOLARIS画面でも見えましたが彗星は全く分からず、一度試写して確認してから10枚または20枚をPOLARISによる自動撮影。

画像1に火星と共にZTF彗星を示します。焦点距離は70mm(112mm相当)、20枚のスタック画像です。右下に明るく火星が、左やや上に彗星が写っています。彗星の左上の明るい恒星はぎょしゃ座のハッサレー。RAWデータから白い画像をホワイトバランス、コントラスト、明度の調整により少し見やすくしましたが暗い空の画像にはしませんでした。近くにスバル、ヒヤデスがあったのですが画角には入りません。

画像2にZTF彗星に注目して焦点距離200mm(320mm相当)、10枚をPOLARISにより自動撮影。ここでもそのまま明るい空の画像。彗星の左上の明るい星はハッサレーです。

POLARISはこの日は導入も追尾も抜群の性能を示しました。いつもこのように再現してくれると良いのですがレベルとコンパスに注意してもばらついてしまいます。半年間の経験から特に個人的な印象になってしまいますがPOLARIS本体の仕様よりもスマホコンパスのその時のデータ取得上の影響が大きいように思っています。まぁ、それを承知で使いやすさからはベストなので使用しているわけですけれど。

火星のアライメントで画角中央でピタリ、微動雲台を間に入れていますのでそれで写野を少しずらして撮影、ZTF彗星の導入は赤道座標でほぼ画角中央に入りました。記事タイトル画像は画像2のトリミング。2月11日は晴れとの天気予報、もう一度撮ってみようと。

(この日の公園では少年たちのサッカーを指導されているコーチの方と自動撮影ですのでお話ができました、黙々と撮るのとは別にPOLARISのおかげで余裕が取れるので楽しい天体に関するショートタイムでした)。

画像1 ZTF彗星(C/2022 E3)と火星 2023/02/09 18:54~19:02 EOSKissX7i 70-200mm4L ISO-800 f4 70mm 20秒 インターバル3秒 CR2RAWファイル20枚のAS!3によるスタック

画像2 ZTF彗星(C/2022 E3) 2023/02/09 19:12~19:17 EOSKissX7i 70-200mm4L ISO-800 f4 200mm 30秒 インターバル3秒 CR2RAWファイル10枚のAS!3によるスタック