2022/12/29現在、東から西に180°広がる夜空に太陽系全惑星が見える時です。ここではパノラマ風に広がる夜空の惑星を焦点距離200mmにして一度に連続して導入観賞めぐりをしようとするものです(惑星は光る点ですが)。200mmで映る画角は10°程度ですので手動で導入すると手間がかかるはずです。BENRO POLARISは三脚に載せるだけでそんな面倒な事も簡単に自動でやってくれます。その例を実行してみました。

以前No.1090の記事で焦点距離3,000mmにした場合の導入性能について触れたことがありますが、今回は200mmの例になります。たまたま西の水星/金星と南の月齢5.9/木星のダブル・ツーショットのチャンスでしたのでこれに東の火星を加え自動でめぐることにしました。そのコースをステラナビゲータ11で画像1に示します。

画像1 焦点距離200mmで自動導入めぐりコース 2022/12/29 17:21

動画1にその結果を示します。レベル(水準)、キャリブレーション(コンパス)した後、アライメントは木星を利用、その後に金星へGoTo。微動雲台で目標天体の中心位置を少しずらしています。ここから180°逆方位の火星までをiPhoneのみでそれぞれ自動導入します。iPhone中画面の各天体を選択タップ、自動連続天体めぐりとしました。録画を開始後、手は触れていません。180°往復90秒の旅?でした、全てPOLARISが動かしています。動画1は4K動画で815MBもあるのでかなり画質を落とし容量を小さくしています。天体めぐりの順番は西の空低く、沈む直前の金星と水星から始まり、南の月と木星へ行き、その次に東の空の火星までの180°です。火星のあとはスタートの金星と水星に戻ります。(土星を加えるのを忘れてしまいました)

動画には回転軸のモーター・ギア音が入っていますのでスピーカ音には注意して下さい。各天体導入後に目標天体は少し振られますがこれはギアのバックラッシュ等のずれの影響を取り除くためです。(No.1090に記)

動画1 水星/金星→月→木星→火星→水星/金星の自動連続導入(BENRO POLARISによる) 2022/12/29 17:21 COOLPIX P1000 4K動画から