昨日は夕方になって雲が途切れつつ、上弦の月(少し過ぎましたけれど)がキレイでしたので、BENRO POLARISにCOOLPIX P1000を載せてテスト。ついでに、七夕、夏の大三角でもと思いましたがキレイに撮れず(近くの公園で照明灯の方向でしたのでボツ、さそり座の方向は照明にもじゃまされず写りましたが敢えて取り上げるほどではありません)。なお、夏の銀河は以前に特集、参考記事に「天の川 銀河 – Milky Way Galaxyの180°展開パノラマ写真」と題してまとめています。

昨日のPOLARISは少しおかしな挙動を示しました。iOS版の最新版にアップデートしてから初めての撮影、アプリはVer.1.2.5、ファームウェアは本体が6.0.0.11、Astroキットは1.0.2.6。

症状はキャリブレーション、アライメントした後、月を中心に設定するのですが、トラッキング開始すると同時に右斜め上に月が高速で移動してしまいました。何度やっても同じ。仕方なくドリフトした状態のまま微動雲台で月を中央に再導入(移動)し撮影を続行。

その状態で3分間、焦点距離2,000mm相当で撮影した動画を以下に示します。動画は180秒間を18倍速の10秒間で表示しています。サイズは4Kから縮小。この映像の最初と最後のフレームを取出してGIF画像にしました。それを画像1に示します。3分間、月はフレーム内に留まっていますがずれが発生しています、このずれは月と恒星の追尾の差が現れている可能性が考えられます。以前の太陽(No.1035)や恒星デネブ(No.1040)の試写からほとんどずれは見られなかった事から今回の結果は上記の影響が考えられますが現時点不明、記録として留めておきます。

固定撮影の場合、焦点距離2.000mmにすると15秒間ほどでフレーム枠に触れるか、外れますのでそれと比べると撮影は楽。数十枚撮っても微動雲台のつまみを触る必要かありませんでした(当然のこと?)。

それと別にPOLARISを使用しなくても良いのですがその際に撮影した静止画月齢8.3を画像2に示します。既に上弦は過ぎています、また、文字Xも太陽光があたって良くわかりません。画像は南北を縦方向に回転しています。この画像も記録用です。

動画1 月齢8.3のBENRO POLARISによる追尾 4K動画をそのままリサイズ、180秒間を18倍速再生10秒間に変換

画像1 上記動画1から取り出した最初と最終フレームによる月の位置のずれ 焦点距離は2,000mm

画像2 月齢8.3 2022/07/07 20:01 COOLPIX P1000 ISO-100 f/6.3 2,000mm相当 1/125s