ほとんど深夜は撮らないのにせっかくの晴れだし、少し寝る時間をずらして部屋から窓を開けて撮りました。シーイングは良くありませんで、ユラユラしていました。それに高度が低くいためでしょうか、いつもの色とは異なって、徹夜明けのような疲れ目で見ているような、赤っぽい、濃い黄色い月でした。

画像1にいつもの焦点距離2,000mm相当の月齢17.8です。Wavelet変換していますがほぼ撮ったまま。画像2は3,000mm相当で12,000mm相当で特定の位置を撮影し貼り付けました。南の空なのにあまりに低い位置の月で濃い色の月として見えていましたので、StellaNavigator11で調べてみました。やはり一年の間で最も低く見えた月。画像3は横浜の南の空を中央にした場合の2022年の間に見える1時間間隔の月の位置を全部プロットし、その中に当日の撮影時刻の月の位置を重ねて示しました。

画像1 月齢17.8 2022/05/19 01:04 JST COOLPIX P1000 ISO-100 f/6.3 359mm(2,000mm) 1/125s RS6でWavelet処理

中央のCマークが中央にあるように見えますが秤動は測心で緯度、経度でそれぞれ +5.2°, +1.5°で月面はやや左下に廻り込んでいます。この画像でもオニール橋は橋のようには見えないし、月面文字Kも判別しにくい。それでも拡大して見ようと以下に撮っておきました。この場所の観測例では以前にNo.943No.959等があります。

画像2 オニール橋と月面K 2022/05/19 01:05~01:08 COOLPIX P1000 ISO-100 f/8 539mm(3,000mm)および2156mm(12,000mm) 1/100sと1/60s RS6でWavelet処理後DeNoiseAI処理。

オニール橋はホッチキスの針みたいにみえるだけ、光が当たり過ぎているためでしょうか。月面Kも光が当たり過ぎていて判別が難しい。

画像3 ステラナビゲータ11による作画。当日の月は南の空にもかかわらず低い位置に該当。