先週、4月のISSの拡大撮影は天候により一枚も得られませんでしたが、掲題のように「こんな月撮ってみたい」の三回目が実現しました。こちらの方がうれしい。それもほとんど満月と上弦の秤動による月面ずれが過去二回(No.1015No.1017)に比べて小さい。

結果を画像1に示します。加算平均処理の合成後、影を浮き出させるためRS6でWavelet変換しています。満月は2022/01/18 19:26(理想は20:35)、上弦が2022/04/09 20:10(ピタリ)でした。それぞれの撮影時刻の測心秤動は次のとおりです。月までの測心距離はどちらも39.7万kmと一致していました。上弦は15:48でしたので5時間ほど過ぎています。

満月 月齢15.7 視直径30.1′ 輝面比1.00 2022/01/18 19:26撮影 撮影時測心秤動緯度-5.66° 測心秤動経度-2.97°
上弦 月齢8.2 視直径30.1′ 輝面比0.52 2022/04/09 20:10撮影 撮影時測心秤動緯度-5.49° 測心秤動経度-3.58°

画像1にはその画像から切り出した月面文字も並べておきました。「E」はそのまま回転せず。それと下端の左右に元画僧の満月と上弦を示しました。

画像1 満月と上弦の合成 Digital Photo Professional 4で加算平均処理 左側も少し明るめに

画像同士がどの程度一致しているかスライダー表示にして画像2に示します。

画像2 満月(2022/01/18)と上弦の月(2022/04/09)の重ね合わせ スライド矢印を左右に振らすと一致の度合いがつかめます