以下はカメラのタイプで写真の画質がどう違うか理解したこと、気ままに書きました。素人なので間違っているかもしれません。内容はネットでたくさんの説明がありますのでご自身でご確認ください。

カメラ本体の撮像素子面積により写真がどのように写るのか図示して考えることにしました。例として、ここにEOS 5D MarkIIのフルサイズでレンズ200mmの焦点距離で撮った満月の写真がありました。このレンズが仮にすべてのカメラに共通に使えたとすると、APS-Cとコンデジにもそのまま同じ大きさの満月が写るはずです。

ここでカメラのタイプによらず総画素数が同じであればフルサイズ/APS-Cサイズの方がコンデジに比べて画素単位面積(一つの画素が撮像素子を占める面積)は大きくなるので、像を結ぶ光の情報がたくさん集められるのできれいな画質が生まれるとされます。一方、単位面積が小さいと光の情報が少ないのできれいと言うよりは解像度(例えば満月の輪郭のギザギザが丸くなめらかになるとか)の高い画質になると考えられます。

もし、画素単位面積が同じであれば撮像素子の総面積の違いのみであって、フルサイズ、APS-C、コンデジの順に満月以外の背景部分が取り込めるだけで満月に注目するとどのカメラも同じように写るだけになりますよね。

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ここまではカメラ本体の中のことで、これを目に見える形で例えばPC画面上に同じ画面の大きさで表示しようとするとどうなるかです。同じ総画素数と仮定すれば、同じ画像サイズ(縦横のドット数/ピクセル数)ですから表示させる写真の大きさを同一にすると以下のとおりになるはずです。PC画面も画素単位で表示しているだけです。

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APS-Cカメラやコンデジの画像をフルサイズカメラの画像の大きさに写真を引き伸ばしたことになるので満月の大きさはフルサイズに比べてAPS-CサイズもコンデジCOOLPIX P900も大きくなります。APS-Cで1.6倍、COOLPIX P900で5.6倍の大きさで表示されることになります。

最近のコンデジは像に関係する光の情報を最適に取り入れるよう設計されているのと画像処理エンジンも高度化しているそうで、画質も解像度も満足するようになっていますね。しかし、単位面積の小さいことは、例えば暗い星座や星雲場合はどうなるのかは気になります。逆にフルサイズ、APS-Cサイズの方はより多くの光情報データが取り入れられるので星座、星雲はコンデジに比べてきれいに写りますが、満月の大きさをコンデジに合わせてトリミングしたりすると、かえってギザギザ感が強くなって荒くなります。このため、総画素数を増やして解像度を上げられればどうなるか気になります。そんな話以前に一眼レフでコンデジのように画面一杯の満月の画像を写し込むには1000mm以上の焦点距離望遠レンズが必要になり非現実的です。

天体写真をカメラだけで撮影してきた経験から言えることはCOOLPIX P900は月や惑星向き、EOS5DMarkIIやEOSKissX7iは星座、星雲向きという気がします。それにしてもコンデジのCOOLPIX P900はすごいカメラだと思います。望遠鏡カメラと言って良いと思います。

参考にですが、自身のPC画面では1920×1200サイズで表示しているので、230万画素以上であれば画質としては変わらない、印刷もプリンターの性能等から数百万、最大でも500万画素あれば十分と言われているようです。